秋の洋食といえば白トリュフ! @ベルエポック
秋の茸といえば、和食では松茸、洋食では白トリュフということになる。
白トリュフは、香りが強く、その香りは刺激的かつ官能的であり、秋とともに是非食いたいという食材である。しかし、なにしろ個性的な食材なので、組み立てが難しく、出てもパスタに振りかけるだけ、なんて店が多いなか、ベルエポックの佐々木シェフはやってくれました。
メインは白トリュフ尽くしのコース。
どれもバランスが良く、トリュフは主人公にならず、個性的脇役として料理を盛り立てる、そういう素晴らしい料理が続きました。
容器から蓋を開けたところ。
トリュフの濃厚な香りが、ぷんぷんと店中に漂います。
地元の鮑。鮑も香豊かな食材であるが、これにトリュフのリゾットを添えて、二つの香を混ぜて、さらなる高みの香りの世界へと誘ってくれる。
コンソメスープだけでも極めて良質だけど、これに素の味を最大限生かした宮崎牛のしゃぶしゃぶが入り、そこに宮崎の見た目も美しい野菜が色彩を整え、そして、全体を統括するように白トリュフが載り、見事な料理となっている。
ジビエの季節にはまだ早いが、それでも諸塚村の鹿を使って、そこにトリュフを刻んで載せて、ジビエの香りとトリュフの香りとの重奏。
白トリュフという、個性が強く、かつ美味な食材を用いて、万華鏡のごとく、種々の料理を花開かせてくれた佐々木シェフの技量にただただ感嘆するディナーであった。
宮崎に佐々木シェフあり、ですわ。
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