尾鈴山滝めぐり
10月最後の週末は九州の山は紅葉の盛りのはずであり、さてどこに行こうかと思っていたけど、なんと雨との天気予報。
雨のもとでは紅葉は楽しめそうにもない。
それでは、雨が降っていても、いやかえって雨が降っていたほうが楽しめる滝見物にでも行こうかと思った。
尾鈴山は宮崎中央部の代表的な山であり、山の形態と、それに多雨の気候から、水量が多くそして落差の大きい滝が数多くあることから、山そのものより瀑布群のほうで有名になっている。
登山口では紅葉はまだ始まりかけのようであり、あと一週後くらいが見ごろのようであった。
まずは「矢研の滝」に行ってみる。
渓谷に垂直に落ちる滝は、たしかにその鋭い名前にふさわしい。
矢研の滝を見たのちは、欅谷のほうに戻り、旧トロッコ道を登って行く。
明治時代、尾鈴山の林業で、木材の搬送のために造られた道であり、廃線となったあとは自然歩道になっていて、この道がゆったりと白滝まで続いている。
トロッコ道に沿って、様々な滝があるのであるが、滝壺の近くまで行ける滝は少なく、そのうちの一つが「紅葉の滝」。
たぶん紅葉の時期に、紅葉が映えるのであろうけど、本日はまだ時期が早い。
トロッコ道は岩をくり抜いて造られており、そのトンネルと、「さぎりの滝」を一緒に撮影。
いかにも手作りという感じのトンネルが、趣があってよろしい。
やや安易なネーミングの「やすらぎの滝」。
ヤマメなんかがこの滝壺にやすらいでいるのであろうか。
渓流沿いの道には、沢ガニを多く見かけた。
これは唐揚げにすると、いいビールのツマミになるのであるが、捕まえて持って帰るのも面倒なので、放置。
トロッコ道は、尾鈴山への道と、白滝への道に分かれる。
このあたりは杉の木も岩も苔むしていて、神秘的な雰囲気に満ちている。
欅谷を代表する名瀑「白滝」。
巨大な柱状節理の岩壁が見事であり、そこに落差75mの滝が流れている。
黒い岩肌と、白い水と水飛沫が、いいコントラストをなしていて美しい。
白滝を見てから登山口に戻って、その後は日向市の名所「馬ヶ背」へと寄ってみた。
日向灘に面する断崖絶壁は、ここも柱状節理の岩である。
白滝も、馬ヶ背も、元は同じ尾鈴山の火山活動で生じた溶岩から出来たものであり、尾鈴山の噴火の規模の大きさが分かる。
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