« フランス食紀行(6) ルドワイヤン(Ledoyen) | Main | パリ散策(2) »

September 20, 2012

パリ散策(1)

【メトロ】
3

 パリは地下鉄が網の目状に張り巡らされていて、しかもどの路線を乗り継いでも一括1.7ユーロ(200円弱)で移動できるので、たいへん便利である。
 これを使って、パリのあちこちを散策した。
 …もっとも、パリ地下鉄は切符の自動販売機の使い方が結構面倒で、外国の観光客などが悪戦苦闘している姿を何度もみかけた。パリの地下鉄駅は自販機だけ置いていて、informationがないところが多かったからであり、国際観光都市のわりにはこういうところは不親切だと思う。


 本日は、モロー美術館を経由して、モンマルトルの丘に登ることにする。
 パリは通りにはたいてい名前がついており、現在地がどこか分かりやすいので、迷いにくい街である。

【セザンヌ通り】
7

 目的地に行くにはどういう通り方をしてもいいのだが、フランスの大画家ポール・セザンヌの名前の付いた通りがあったので、そこを通ることにした。
 「RUE PAUL CESANNE」と、セザンヌの名前がついているくらいだから、セザンヌにちなんだ何かがあるかと思ったが、…普通の通りであった。


【シェイクスピア】
8

 SHAKESPEAREと名のついた店発見。
 店が開いてないので、何の店か分からなかったけど、たぶんシェイクスピアの本を売っている店なのであろう。
 フランス文化至上主義の気配のあるパリの通りの、町角のとても目立つところに堂々と英語があるのが、ちょっと面白い。…まあ、シェイクスピアってのは、フランス人だって仰ぎみざるを得ない別格の存在なわけではあるが。この人ばかりは、ラシーヌだって、モリエールだって、ジロドゥだって、束になってもかなわない。

【贖罪礼拝堂(Chapelle expiatoire)】
9

 パリの繁華街に続くオスマン通りを歩いていると、雑多になってきたパリ市街で、そこだけ違う空気が漂っているような、静謐な雰囲気に満ちた美しい建物があったので、寄ってみた。
 建物前の公園に置かれていた説明書きによると、ここはルイ16世とマリー・アントワネットを祀った礼拝堂のようであった。

【プレート】
10

 礼拝堂の門のプレートには、「この『贖罪礼拝堂』は、ルイ16世王と王妃マリー・アントワネットが21年間休息(reposer)したところに建てられました」と書かれてある。
 ということは、ここは国王夫妻の別荘みたいなところだったのかなと思ったが、21年間も別荘で休むわけもなく、なんだか変だなとは思った。

 それであとで調べてみると、なんと国王夫妻はギロチンで処刑されたあと、他の処刑された者たちその他大勢と一緒くたに埋葬されていたとのこと。で、処刑者たちが埋葬された墓地のあったところがここなのだ。
 そして21年後に、さすがにフランス国家元首であった国王夫婦をそういう共同墓地に埋めたままにしておくのはいかんだろうということで、埋葬し直そうということになったのだが、掘り返すと、もはや誰が誰か分からない状態になっており、かろうじて着ていた服によって国王夫妻の同定ができ、それから改めて歴代フランス国王の教会に埋葬し直したとのこと。
 「21年間の休息」って、そういう意味だったわけだが、…ひでぇ話だ。
 まあ、この礼拝堂に「贖罪」という言葉をつけているところに、フランス人の後悔と反省が認められはするのではあるが。


【モンマルトルの丘】
11

 贖罪礼拝堂からモロー美術館へはだんだんと坂を登って行く。
 そして、モンマルトルの丘は、坂に従って高いところへ高いところへと登っていけば、どこから行ってもたどり着く。
 目的地は坂の頂点なわけだから。
 そのモンマルトルの丘、パリ有数の観光地だけあった、観光客もまた多い。
 ここはかつて画家や詩人が数多く集ったところだけあって、その手の土産物屋が多く、また名物の似顔絵書きも当然やっていた。

【パリ風景】
12

 パリのどこからも見えるということは、こちらからパリも全部見られるわけで、たしかに、パリを一望のもとに見渡せる。

【サクレ=クール寺院(Basilique du Sacré-Cœur)】
13

 モンマルトルの丘の象徴、サクレ=クール寺院。
 階段脇の白い聖者の彫像みたいに見えるものは、じつは白塗りの人のパフォーマンスなのである。これが動き出すのを見ると、少々驚きます。

【ムーランルージュ】
14

 寺院や、その周囲を散策し、そしてモンマルトルの丘を降りたところに、かの有名な赤い風車のムーランルージュがあった。
 ロートレックの絵なんかでも有名な、踊り子のショーがあるところである。
 パリに5泊もしたんだから、一回くらいは、世界に鳴り響くキャバレー、ムーランルージュのショーを見に訪れても良さそうなものであったが、食い気が先行している者ばかりのツアーであったため、ついに夜はレストラン以外どこも寄らない旅で終わってしまった。
 もう少し若くて元気なときにパリに行けば、レストランとキャバレーのダブルヘッダーを組めたのかもしれないが、なにしろレストランがハード過ぎて、中年族にはとうてい無理であったなり。

|

« フランス食紀行(6) ルドワイヤン(Ledoyen) | Main | パリ散策(2) »

フランス旅行」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/88430/56252709

Listed below are links to weblogs that reference パリ散策(1):

« フランス食紀行(6) ルドワイヤン(Ledoyen) | Main | パリ散策(2) »