大聖堂の町シャルトル
パリから車で1時間半ほどの位置にある、小さな町シャルトルは、世界遺産であるノートルダム大聖堂があり、古き時代の街並みも残っていることから、パリからの日帰り旅行の目的地として人気がある。
フランスの観光地としては、本当はモンサンミッシェルに行きたかったのであるが、あそこはパリからだと距離的に日帰りは無理なので、その中間点くらいにあるシャルトルに行ってみることにした。
シャルトルの町なかを流れる運河ウール川。
きれいな流れであり、魚もけっこう泳いでいた。
大聖堂は、シャルトルの丘のてっぺんにあるので、どういうルートを通っても、坂を登って行けばたどり着く。
シャルトルは大聖堂周囲が最もにぎわっていて、趣味のよい店がいくつも並んでいた。
坂を登りつめれば、そこには二本の鐘塔を天に突き立てている、巨大な建築物がある。
これがシャルトルのランドマーク、ノートルダム大聖堂である。
ノートルダム(Notre-Dame)は「私たちの貴婦人」という意味で、イコール聖母マリアのことである。マリアは聖書の重要人物であり、かつ人気者なので、フランスには、あちこちにノートルダム教会があるのであるが、シャルトルの大聖堂はマリアが着ていた服を聖遺物として寺の宝にしており、由緒正しき教会なのである。
シャルトルの大聖堂の建築様式としての特徴は、二つの塔が違った様式で建てられていること。手前がロマネスク、奥がゴシックである。
大聖堂は、半分が火事で焼失してしまったため、再建のさいに、元通りにはせずに、そのときの時代の様式で建てたため、そうなってしまったそうだ。
日本人からすると、なんともアバウトな話に思えるが、フランス人はそういう気質の民族であるのは間違いない。
大聖堂のステンドグラスは、「シャルトルの青」と言われる独特の深みある青が鮮やかな色彩を誇っており、また絵の美しさからも、美術的価値のたいへん高いもの。
本日は晴れていたので、射してくる光も豊富であり、その魅力を大いに味わえた。
シャルトルは小さな町であり、教会裏の公園から一望することができる。
パリとはまったく異なる、これはこれで風情ある風景。
シャルトル、意外に見どころの多い町であり、旧市街の建築物とか、ピカシェットの家とか、ずいぶんと見残したところが多かった。
ここに来るなのなら、朝早くから来るか、あるいは泊まりにするべきだったと反省。
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