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September 17, 2012

ブルゴーニュ: ルイ・ジャド、それに黄金の丘

 ブルゴーニュに来たからには、ワイナリーそれにワイン畑を訪れよう。
 まずはワイナリー、Louis Jadot。
 Louis Jadotはブルゴーニュで最も有名なワイナリーであるが、宮崎のワイン輸入業者がここと縁が深いということで、そこから話がついての訪問となった。

【Louis Jadot】
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 傍目には、普通の広い洋館であるが、もちろんそうではなく、ここの地下は秘密基地みたいに大変広くて、そこにワイン樽がごろごろしている。

【新しいワイン樽】
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 このオークのワイン樽は、2012年のブドウが収穫されて、それが詰められるのを待っている。

【ワイン樽】
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 これらは昨年度2011年のワイン樽。
 ワインの詰まった樽はみな横に倒されている。ワインを寝かせる、ってこういう意味だったんだな、と妙なところで感心する。

【ワイン試飲】
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 数多くのワイン畑から収穫された葡萄は、その名前の入った樽に入れられている。2011年のものはもう飲めるのであり、それらたくさんの種類のワインを試飲させてもらった。 Clos Saint Denis, Puligny Montrachet Pucelles, Chamolle Musigny Prazeys, Beaune Clos des Ulsules, Vosne Romanee Petits Monts, Meursanlt Genevrries…等々。
 ワインの試飲はワイン樽のコルク栓を外したのち、長いスポイトのようなものでワインを取り、それをワイングラスに入れてする。全部まじめに飲んでいたら、とんでもなく酔っぱらってしまうゆえ、口のなかをすすぐような形にして残りは、漏斗みたいなものに捨ててしまう。

【M. Jacques Lardiere】
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 ルイジャドのワイン醸造のチーフのJacques Lardiere氏。
 ブルゴーニュのワイン界の超有名人である。
 ワイン樽をバックに、ワインが好きで好きでたまらないという強大なオーラをまとったこの人は、少々浮世離れした、ワインの妖精みたいな雰囲気がある。(「妖精」といってしまうには、あんまりpetitではないが)
 Lardiere氏、ワインのことを話したら、喋ること、喋ること。堰を切ったダムのごとく、もう止まらない。いや、こんなに早口で、そして大量に喋る人って久しぶりに見た。
 その洪水のごとき言葉の流れを少々堰止め、W氏が美味しいワインをつくる秘訣を教えてほしいと尋ねたら、「only…」と答え、それに「collect、select、control、mature」と続ける。全然onlyじゃないじゃん、とか私は心のなかで突っ込んだが、…まあそういう大変な手間暇をかけてワインは出来あがるのである。


 ルイ・ジャドで大量のワイン樽を眺め、多くのワインを試飲し、チーフの有難い話も聞いて、大変満足させていただいたところで、次はワイン畑めぐりである。

【シャンポール=ミュジニー村】
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 ブルゴーニュの葡萄の村、シャンポール=ミュジニー村の標識。

【黄金の丘(Cote d’Or)】
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 ブルゴーニュの、葡萄がたくさん植えられた丘陵地帯は、「黄金の丘(Cote d’Or)」と呼ばれている。夕方には夕日を浴びて黄金色に輝く、とかの詩的な意味ではなく、ここの葡萄をワインにすることでお金がたくさん儲かる、という意味で名付けられた、そうとうに即物的な命名である。

【Château du Clos de Vougeot】
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 ブルゴーニュのワイン畑の風景を引き締めているのが、Clos de Vougeot城。
 この城は現役であり、ワイン騎士団の本部となっているそうだ。

【Romanée Conti】
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 ワイン畑は、Les Malconsorts、La Tache、Les Chaumes、Grand Echezeaux…と有名どころをタクシーで回ったわけだが、どこも同じようなものだったので、写真はそれらを代表してロマネ・コンティを一枚。

【注意書き】
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 なお、ブルゴーニュのワイン畑はたいへんアバウトであり、観光客の立ち入りは自由であったが、さすがにロマネ・コンティだけは、このようにやんわりと「立ち入り禁止」を告げる注意書きがあった。

【葡萄】
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 ブルゴーニュの葡萄は刈り入れにあと数日であり、今が最も実ったところである。これがワイナリーに運ばれて、それこそ「collect、select、control、mature」されることにより素晴らしいワインとなり、世界中に売られていくことになる。

 私たちが日本で飲んでいるブルゴーニュのワインの、源流のごときものに触れることができ、なかなかためになった一日であった。

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Comments

2006年よりDRCはビオディナミに移行しました。一切の化学肥料、除草剤、農薬を
いかなる悪天候でも使用しない。(ただし硫酸銅=ボルドー液だけはなぜか可)

しかし不運にも2012年は雹の春と「腐った夏」を経て収穫は『凶」

ロマネコンティの葡萄はお写真のとおりです。ここから厳しく「SELECT」されるので恐らく収穫は例年の50パーセント(3000本)でしょう。
しかしどんなにはずれ年でもいまやこのワインが80万円を切ることは無いのであります。
因みに天がワイン収集を始めた1996年ごろはソムリエの裏ルートを通せばまだ20万弱で手に入りました。(TT)

Posted by: 天ちゃん | October 15, 2012 07:36 PM

私はどうも「ビオ」と名のついたものに対しては懐疑的でありまして、人の手が入ることにより酒はもっと美味しくなると思うんですけどねえ。
DRCも、せっかくのブランドなんだからもっと手を入れてブドウを育てればと思ったのが、ブルゴーニュでの一番の感想でありました。
…周囲の畑のほうがよほどブドウが立派でしたし。
まあ、これがブルゴーニュの個性なんだろうなと思ったのも二番目の感想でしたが、ワインの世界は難しいです。

Posted by: 湯平 | October 15, 2012 10:10 PM

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