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June 17, 2012

不思議物件:合掌大門@由布市 正雲寺

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 由布院や別府を訪れたとき、B級スポットに興味のある人なら、一度は正雲寺に寄ってみることを勧める。
 ただしそこに行くまでには、怪しげな山道(舗装道ではある)を車で通って行く必要があるので、ある程度の運転技術を持っている人に限るということになるが。

 県道601号線の山のなかのくねくね道を行くことしばらくして、人家が見えだすと、正雲寺はすぐのところにある。
 そして寺正面に、B級スポットマニアには有名な、かの「合掌大門」がある。

 宗教施設というものが異界の範疇と考えるなら、この門は、「この先はこの世のものではありません。ここを通るには覚悟を決めてください」との宣言を告げるがごとく迫力あるものである。
 とにかくこれを初めて見た人は誰でもぎょっとするであろう。
 しかも、じつはこの門は一段グレードダウンされたものであって、以前は金ピカに塗られており、さらに怪しさ満点であった。
 寺の所有者が変わったため、それでは怪しすぎるとのことで、そのような処置が為されたとのことだが、不思議物件愛好家としては、かえすがえすも惜しいことであった。

 門をくぐれば、境内には巨大な金ピカ観音像が2体建てられていたり、良寛像や、一休さん像、仁王像、七福神像等々あったりと、どうゆう宗派の寺なのかよく分からん混沌が広がっている。
 これも以前はもっと怪しげな宗教オブジェがあったのだが、それらを取り払って、また新たな施設をつくったりで…まだまだ整備中のようであり、この寺がいかなる方向に行くのかは不明である。

【金ピカ観音像(阿修羅像?)】
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【良寛像】
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 九州には、怪しさ楽しさいっぱいの寺院として、長崎西海市の「西海楽園」というものがあったが、そこが廃寺となってしまった今、九州の代表的存在として、正雲寺には是非とも頑張ってもらいたいものだが、さてどうなることやら。

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