アケボノツツジ@大崩山2012年
GWが始まり、祖母傾大崩山系はアケボノツツジのシーズンとなる。
まずは大崩山に登ってみることにした。
GW初日の28日は晴天に恵まれたが、真夏なみの気温となり、登っていて暑くてしかたなかった。
ワク塚ルートへの祝子川渡渉点の橋は昨年の大水害の時に流されていたという話を聞いていたけれど、新しい立派な橋が架け替えられていた。
ただ、ここに至る川原の岩が、私の記憶と異なる配置になっていて、どうやら橋も含めて、あらゆるものが流されていたみたいであった。
袖ダキ展望台に出ると、大崩山のシンボルである絶景が広がる。
この景色を見るためだけでも、大崩山に登る価値があると思う。
アケボノツツジもちらりと見えている。
袖ダキから中ワク塚までのルートは、高度感たっぷりの花崗岩の岩の上を歩く、展望抜群のパノラマルート。一番楽しいところである。
ところで、袖ダキから最も目立つ中ワク塚の東端の岩塔(赤矢印)は、直登ルートはなく、そこに行くにはいったん鞍部みたいな所に出たあと、ロープを使って岩伝いにたどって行く必要がある。
それはかなり難易度が高く、高所恐怖症の人とかはたぶん行けないところだ。
私が鞍部で休憩していたところ、同じ時刻に着いた男女4人の若者グループのうち二人がその岩塔まで行っていた。
そして記念写真を撮っていたのだが、そのポーズが面白かった。
中ワク塚でジャンプは、けっこう高度な平衡感覚が要されると思う。特に右側の女性のポーズは見事なものだ。
こういうものを生で観られて、ラッキーであった。
ちなみに中ワク塚東端はこういうところなのであるが、こんな足場の悪いところでよくジャンプできるものだと、改めて感心した。
中ワク塚の次は上ワク塚である。
上ワク塚は、カンテ直登のロープを張ったルートを登っていく人が多かった。どうやらこっちが本ルートになっているみたいであった。
しかし、このルート、一般登山道にするには無理があり、いつか事故があるのではと心配になってしまう。
上ワク塚に登って下りたのち、アケボノツツジの写真などを撮っていると、先の若者グループが到着した。
追い抜いていないのになぜ後で来る?と思ったが、上ワク塚への途中でショートカットルートを試そうとし、それが無理だったので改めて正規登山道で登りなおしたとのこと。
中ワク塚から上ワク塚の正規登山道は、いったんかなりの高度を下がるので、それが面倒な者はショートカットルートを必ず考えるわけだが、…ロープとギアがないと無理ですわ。
それにしても、大崩山は中高年御用達みたいな山だったのだけど、今日は若者たちをけっこう見た。どうも登山年齢が若返っているみたい。
それはいいことなんだけど、しかし九重とかならいざしらず、大崩山みたいな辺鄙な山で、山ガールを見るとか思いもしなかったなあ。
この若者グループはテン泊仕様で、装備も本格的なものであった。厳しいルートを求めて大崩山に来ており、頼もしいですね。
私がカロリーメイトを齧りながら会話していると、一人が「これ余っているので、よろしければどうぞ」と安納芋をくれた。また珍しいものを持ってくるものだなあと思ったが、食べてみるとこういう甘さたっぷりの糖度の高い芋って、登山の補給食として合理的だなと思った。
上ワク塚を過ぎたのちは、いつもはそのまま坊主尾根から下山するのだけど、本日はFacebookで「大崩山なう。」と書き込みたいだけのために、山頂まで行ってみた。
山頂に着いてスポットを検索するとやはり設定されていなかったので、私が山頂の設定をしておいた。
本日の大崩山では、小積ダキから象岩へ向けて降りるところのスラブにあったアケボノツツジが、一番花の色もつき具合もよかった。写真を撮ったけど、位置的に近寄るのが難しかったので、いい写真を撮れなかった。
アケボノツツジは蕾も濃いピンクで、かえってそのほうが美しくも見えた。
奥に聳えるのは中ワク塚。
象岩を通っているうち、小積ダキから人の声が聞こえてきた。
どうやら小積ダキ中央稜をクライミングしてるグループがいるようで、ベランダに3人ほどの人が見えた。
ただ、今の時刻が14時過ぎなので、位置的にはおかしい。だからあとは左に巻いていくのかと思っていたけど、右のほうの壁に取り付きに行っていた。どういうルートを取るのか興味があったけど、やがて岩陰に消えてしまった。
急峻極まる坊主尾根を下って行き、登山口へと到着。
登山口近くには、登山者のカウンターがあるのだけど、いつのまにか一基増えていた。
以前は、ここに示すように二つ目の器械だったのが、三つ目の器械が横に増設されている。こっちのほうが精度が高いのかな。
1年ぶりに訪れた大崩山、けっこういろいろと変化があった。
「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」ってな有名な句があるけれど、山だって人同様に変わっているのだと実感。
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