愛媛編(4) 松山市→今治市→新居浜市 85.8km
松山市、ホテルの高いところで朝食。
近頃、外は寒さを増していき、とくに朝の冷え込みは厳しく、自転車で走るのが億劫になる。自転車にとって寒さは大敵なのである。
そして、地球温暖化がいわれているのに、本年度は記録的に寒い冬となり、自転車旅行の身としてはついていなかった。
松山市からはいったん海岸線に出て、それからはずっと海に沿っての走行。
この季節、風は西から吹くのであり、ひさしぶりに追い風のなかの走行であり楽であった。
今治市に出て、大井浜では洋上に変な形の巨大な建造物が浮かんでいた。沖に小さく見えているのがそれである。すぐ近くに新來島ドックがあるから、そこでの建造中の巨大船というのが正解なんだろうけど、なんでドックの中でなく洋上で造っているのであろう? 不思議だ。
今治市からはしまなみ海道を使えば、自転車で本州の尾道に抜けることができる。しまなみ海道は自転車乗りにとっても人気の道なので、そこを通りたくもあるが、四国一周にはまだ200kmほど残っているので、今治市は通りぬけることにして、さらに東へと向かう。
午後からはついに小雪が舞いだした。とりあえず、今日は新居浜市に宿を取ることにする。宿を検索すると「リーガロイヤル」がある。このホテルって、政令都市クラスのところくらいでしか見ないホテルなので、「何故新居浜にリーガロイヤルが?」と不思議に思い、本物かどうか実際に見てみようとネット予約。
着いてみれば、「なんちゃってリーガロイヤル」でなく、本物のリーガロイヤルであった。
ここでサプライズ。
予約は当然シングルなのであったが、ネットの手違いでじつは既にシングルは満室だったそうだ。ところが、空きのある部屋がスゥイートしかなく、私にスゥイートが用意されていた。これに関しては私の落ち度でないため、料金はシングルのまま。
をいをい、という感じだが一応得をしたわけだ。しかし独り身には無駄に広い。バス・トイレも笑ってしまうくらいゴージャスである。
ちなみに、「何故新居浜市にリーガロイヤルが?」の解答だが、サービスの人もよく聞かれるそうだ。
答えとしては、まず第一に、新居浜はみなが思っているほど田舎ではなく、けっこう栄えている都市であること。そして第二は、新居浜市は大企業住友の城下町なのであり、リーガロイヤルは住友の関連企業なので、それゆえここに建てられたとのこと。
ホテルのスウィートは冷蔵庫のなかのものはアルコール類を含め、全て飲み放題となっていた。
これはルームサービス頼んで、ビールを全部飲んでみるのも手だが、私はそれほど図々しくもないので、ホテル近くのファミレスへと夕食に行った。
ビールのツマミにオニオンフライを頼んだが、…やっぱり、一人には多すぎるなあ。一人身にはファミレスは使いにくい。
夜になっても雪は降り続く。
電飾で輝く樹々と白い雪は、いい取り合わせで、きれいなのであるが、寒いのには困る。この寒波が一過性のもので、今年は暖冬だったらいいのになあと思ったけど、結局今年は記録的な寒い冬となり、この後寒さは増す一方となったのであった。
「自転車旅行」カテゴリの記事
- 広島編(4):広島市→宮浜温泉 石亭 27.7km(2012.01.31)
- 広島編(3):尾道市→広島市 88.7km(2012.01.30)
- 広島編(2)鞆の浦→尾道 31.8km(2012.01.29)
- 広島編(1)倉敷→鞆の浦 58.6km(2012.01.28)
- 岡山編(6) 鷲羽山→倉敷市 33.8km(2012.01.27)
The comments to this entry are closed.
Comments