兵庫編(7) 淡路島南部 84.44km
洲本から南下。
本当は鳴門岬から四国に渡る予定であったのだが、なんとその手段がないことが判明。てっきりフェリーがあるものと思っていたら、鳴門大橋開通にてとっくの昔にフェリーは廃止。ならば高速バスだと思ったが、徳島→淡路島→関空側ではそれが可能だが、淡路島→徳島→関空側では、淡路島にバスは止まらないのである。路線バスはさすがに淡路島には止まるが、大きな荷物を路線バスに積み込むのは迷惑行為に思える。
いざとなれば、タクシーかレンタカーという手もあるが、それは最終手段みたいなものである。
しょうがないので、淡路島を一周して本州に渡り、仕切りなおす方針とする。
淡路島の南半分は、凹凸の激しい山間ルートあり、フラットな海岸線ルートありで、変化に富んだサイクルコースであった。
山間部には、「UFO神社」なるUFOを(たぶん)御神体とした、怪しげな神社があった。B級スポットのにおいのぷんぷんする施設であるが、怪しすぎたので、そのまま素通りする。
山間部をいったん下っていった底あたりにモンキーセンターがある。
ここからは海を眺めながらのサイクリングだ。
海岸線沿いの道も、適度なアップダウンがあり、走っていて楽しいところである。
淡路島一の有名人、淳仁天皇の御陵。
天武天皇の孫である。
道鏡騒ぎ、恵美押勝の乱など、政治の乱れまくった時代に生き、権力闘争に負けて淡路島に流され、ここで生涯を遂げた。
昔は淡路島は辺境の地であり、島流しの舞台だったのである。
それから1000年以上の時が流れ、淡路島は本州と陸続きとなっている。
鳴門岬までやってきて、鳴門大橋を望む。
鳴門といえば渦潮。それで、名物渦潮が見られるかなあと思ったが、残念ながら、なし。(あとで分かったが、渦潮は主に四国側の現象なのであった)
さて、ここまで来れば、四国は目の前なのだけど、自転車でこの橋は越えられないので、引き返すことにする。悔しきかな。
鳴門岬から淡路島の西側を走行し、本日宿泊は播磨灘に面した丘のうえのホテル。
オーベルジュとのことであり、勝手に海鮮系料理を出す宿と思っていたら、看板には台湾料理と書いている。こんな島のオーベルジュにしては珍しいパターン。
いかなる理由によるものかと思っていたが、単にオーナーが台湾の人というわけなのであった。
けっこう大規模なホテルであり、駐車場に自転車を止めておいたら、ホテルのテラスに止めたほうがよいであろうとそこへ案内される。
このホテルは淡路島の西側の中間点にあるので、淡路島をサイクリングする人たちがよく利用し、自転車の扱いに慣れているのであった。
ただし、こんな真冬にサイクリングしている者などほとんどおらす、本日の宿泊者は私一人であった。
夕食は中華のフルコース。(それしかないのだ)
ハム盛り合わせ、上湯、揚げ巻き、海老揚げ、スーパイコ、八宝菜、炒飯、杏仁豆腐、という、いかにもという感じの中華フルコースである。
中華料理のコースとはたいてい量が多いが、やはり多く、これに赤ワイン一本開けると腹いっぱいとなり、サイクリングの疲れもあり、さっさと就寝。
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