香川編(4) 新居浜市→四国中央市→丸亀市 77.0km
リーガロイヤルで、バイキング形式で優雅な朝食を。
…って、あんまり写真では優雅には見えないが、シティホテルの朝食らしい良質なベーコン、ハムに、それにパンであり、美味なり。
ホテルから眺める新居浜市の風景。
四国有数の工業都市である新居浜市は、工場群の高い煙突から威勢よく煙が立ち上っている。
新居浜市からは東に向かい、瀬戸内海に沿っての走行。
愛媛の東部は山が海まで迫っている地形であり、いくつも坂を越えてのきつい道である。
そしていちばんの大物の坂を越えると、そこからは四国中央市だ。
峠から、四国中央市を一望できる。
「中央」という名前がつくだけあって、ここはほぼ四国の中央地点。そうなると、瀬戸内海も奥のほうである。それゆえ海の色も、今治までのマリンブルーと異なる、グリーンがかった色になる。
栄養分が多そうな海であり、魚もたくさん獲れそうだ。
四国中央市を越えると、また道は海にせまった山を縫うような形になり、そこを走って行く。そうして、小さめの峠を越えると讃岐平野が広がり、本日の目的地丸亀市である。
島一つが巨大な山となっているような四国で、唯一の広大な平地が讃岐平野。
だから四国で香川県だけが、妙に平っぺたい印象を受ける。
この讃岐平野に、ヘソのようにでんと据えられているのが讃岐富士(飯野山)。円錐型の形のいい山である。
地方都市の名所には、必ずといって「城」あるいは「城跡」というものがあり、私もこの旅行でけっこうな数を訪れた。それらは特殊なもの以外はどれも同じような形で、さすがにもう飽きてきた。丸亀城も、まあ普通の城である。
さきほど、城にはもう飽きたと書いたが、そこからの眺めは別である。
城は、その地方で一番偉い人が住んでいただけあって、抜群のロケーションに建てられるのが原則なので、眺めは良いことが多い。
そして、丸亀城の眺めは、それらのものなかでもトップクラスに良いと思う。
海沿いの平地の高台にあるため360度の広大な眺めが楽しめる。瀬戸内海、瀬戸大橋、讃岐富士、讃岐平野、四国山地、などなどがぐるりと一望できる。
丸亀市に来たら、この城は必ず訪れるべき。
本日宿泊の丸亀市での風景。
駅前商店街はいずこも過疎化が問題になっているが、丸亀市の丸亀駅前の商店街はまたすさまじい寂れ方であった。
午後7時半の時点で開いている店が理髪店一軒のみ。商店街の通りは、本格的シャッター通りとなっている。
丸亀市といえば高松市と並ぶ香川の雄である。それがこんな有り様とは…
(高松の商店街はそこそこ栄えていたけど)
地元の人の話によれば、丸亀市の商店街は元々寂れていたけど、近郊に大型商業施設ができて、それが決定打になってしまい、ここまで閑散としてしまったとのこと。
イオン、ゆめタウン等々、全国津々浦々で生じている現象ではあるが、ここまで極端なものは初めて見た。
丸亀市は香川県にあり、高松市の近くであることから、讃岐うどんが名物と思われるだろうけど、「骨付鶏」が第一の名物。全国へ広めるべく、町起こしの材料ともなっている。
その骨付鶏、名前は聞けど、食べたことがないので地元の老舗店「一鶴」に行ってみた。
そして出て来た骨付鶏。これって、要するに骨付きの鶏腿肉で、それ自体は珍しいものでもないのだが、過剰に味付けを行い、独自の鶏料理になっている。人によっては、塩ょっぱすぎる、ニンニクの香りが邪魔だ、とか思う人もいるかもしれないが、このジャンキーなテイストとパリっと焼いた腿肉は、ビールのツマミとしてはたいへんよく合っている。それで、ビールをぐいぐいと飲みながら、丸亀名物を堪能するのであった。
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