京都編(5) 舞鶴市→天橋立→丹後半島間人港(三養荘) 96.6km
日本三景である天橋立。
天橋立はそこを歩けばただの浜辺の松林だが、展望所に登ってから眺めると、たしかに素晴らしい名勝だ。
天橋立は自転車の走行が可能で、向かいに見える丹後半島へのショートカットルートとなっている。
丹後半島周回ルートはアップダウンの多い道で、登っては下り、下っては登りの繰り返しで、かなり疲れる。
それでも半島最北端の経ヶ岬まで来れば、ゴールは見えてくる。
間人町から見る若狭湾。
こここそ、間人蟹の産地である。
今日も港から漁船が出港し、たくさんの間人蟹を採って戻ってきたのであろう。
三養荘に着くと、「ほんとに自転車で来たんですかあ。心配してたんですよ。京都市から間人は、同じ京都府といっても本当なら自転車で来れるような距離ではないですから」とのお迎えの挨拶。
200kmは、じつはロードバイクなら一日で来れる距離ではあるのだが、一般の人の自転車に対する感覚はそんなものでしょうね。
「間人」は、聖徳太子の生母の間人皇后がここに住んでいたことから付けられた由緒正しい名前であるが、今ではそういうことより、蟹の名前のほうで有名にいる。
その間人蟹、夕食のときに、これからこの間人蟹を料理しますよ、と緑のタグのついた活き間人蟹をまずは持ってきて見せてくれた。
これがはるばると間人を訪ねてきて初めて見る間人蟹である。
でかいですね。
この大きさを比較する適当なものがなかったので、とりあえずサイクリング補給食のスニッカーを並べてみた。
ちなみに三養荘では蟹二杯を使ったコースの料金は5万円。もろもろ考えるに蟹一杯ぶんの値段は2万円強といったところか。京都市だと3万円は軽く越えるから、たしかに現地はかなり安くなるみたい。まあ安いといっても、客観的に考えればかなり高価な蟹である。…そういう蟹なんで当たり前か。
以下に蟹フルコースをずらずらと紹介。
蟹を調理しているあいだは、この突出しで酒を飲みながら蟹の到来を待ちます。
造りは蟹に、鰤、甘エビ、鯛。
蟹の造りは手で持って、直接食べましょう。
このまま造りで食える蟹を炭火焼きでさらに美味しくする。
焼き加減で美味しさも変わるので、ベテランの仲居さんが焼いてくれます。
いい具合に焼けたものから食っていく。
蟹ミソもとても香りよく焼けている。
茹で蟹は一杯まるまるである。
でかい蟹であるので、たいへんな量があります。
大きな脚一本使っての天麩羅。
蟹の甘さがひときわ引き立っている。
季節の野菜も使っての蟹鍋。
蟹とは殻からもとてもいい出汁が出て、うまい鍋となる。
〆はその出汁を使った蟹雑炊。
いやはや、ひたすらの蟹尽くし。食いました、食いました。
間人蟹、普通のズワイガニとそんなに味に際立った違いはないとは思うものの、サイズの大きさ、身の詰まり方は、はっきりと違っており、豪快に食えるのが甚だの利点だと思った。
箸を殻に入れると、身がプチプチと外れ、大きな身がどっさりと出て来るので、食いやすく、そして食いでがある。
さすがにズワイガニの王者間人蟹である。
…ただ、さすがにこれほどの量の蟹を食うと、本当に今シーズンはもう蟹はいいと思った。
(あとで三朝温泉でコースを食うことにはなったのだが)
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