兵庫編(2) 城崎温泉→湯村温泉 63.6km
山陰海岸線は国立公園だけあって、変化に富んだ風光明媚なところである。
ただこういうリアス式の海岸の常としてアップダウンが激しい。
インナーローでスタンディングでないと越えられないような激坂まであった。
山陰海岸は奇岩、奇勝が数あれど、この「蛙岩」が一番ユニーク。
たしかに蛙の形で、しかも赤く、赤蛙である。
山陰海岸を抜けて、まずは大乗寺へと行く。
大乗寺は応挙寺とも呼ばれ、円山応挙とその一門の絵が多数残されている寺である。
寺内には案内員が一人つき、丁寧な説明をしてくれて、事前に調べておかなくとも寺の歴史、それに絵についての履歴等がよく分かる。
大乗寺ののちは、国道178号線を走行するうち、鉄道ファンには有名である、餘部鉄橋跡を見ることができた。
さらに走行すると、面白い標識を見つけた。
「湯」というシンプル極まりない地名。こういう地名が実際にあるのだな。
…って、今日の目的地は湯村温泉なのであるが、着いてみて知ったのは、湯村温泉の地名が「湯」であるということだった。地元の人に聞いたところ、湯村温泉はあくまでも通称で、本当の地名が「湯」だそうだ。それだと言いにくいので「湯村」にしているそう。
その湯村温泉、夢千代日記の舞台になったことくらしか知らなかったが、とりあえずここが「湯」である理由はよく分かった。
湯村温泉は、温泉が膨大な量が湧き、後ろに見えている川もすなわちそのまま温泉である。しかもあまりに熱いので、川には立ち入り禁止の看板まで出ていた。
町の家々にも全て温泉がひかれているそうである。
さすが、「湯」。納得である。
湯村温泉では、ここでも旅館は避け、ホテルに宿泊。
ホテル近くの串焼き屋「とり夢」にて、焼き鳥をツマミにビールを飲む。
温泉メインの観光地なので、飲食店は少なく、そして客も少なかった。
この焼き鳥屋も客は私一人だけであった。
そのうち店を経営している夫婦と雑談していて旅の話となる。夫婦も旅行好きで、去年は香川に讃岐うどんを食べに行く予定だったのだが、想定外の大雪が降り、湯村を脱出できずにおじゃんとなったとのことで悔しがっていた。
私は香川での讃岐うどん巡りを今後に予定しているので、それなら私が香川で讃岐うどんを食いまくってリベンジしますよと宣言し、おお、とか言われたが、今思うに…べつに私がリベンジしても何も意味はなかったよなあ。
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