石川編(7) 金沢市
金沢は今日も雨だが、昨日みたいな台風なみの風は吹いていないので、街中を散策してみる。
金沢市名物の第一は兼六園。
そして兼六園といえばワンパターンの如く池と灯籠の写真が撮られるわけだが、私もそれに習って一枚。
冬の風物詩雪つりも登場であり、兼六園はこれがないとやはり締まらない。
昼食は「小松やすけ」で鮨を。
「小松やすけ」は、日本でも有数の有名寿司店であり、ここは80才を越えた、日本の寿司の歴史の生き字引のような名人が握る店なんで、「店主はいつ引退してもおかしくはなく、今のうちに食っとかないと食えなくなる」と言われている。
それゆえ今回の食べ歩き紀行では優先順位の高かった店だ。
…ただし、周囲の危惧とは裏腹に店主はじつに元気であり、「引退なんかしたらボケてしまいますわ。」なんてことを言っておりました。一生現役、という感じであります。
鮨については、おだやかなほっとするような鮨。
富山、金沢と、近ごろ新進気鋭の若手職人の店ばかり行っていたので、そういう店の鮨は、気合いが入りすぎているというか、肩がこるというか、緊張感あふれる鮨ばかり食っていたので、こういう穏やかな鮨は心落ち着くものがあった。
そして満席の客を前に握る店主は、80過ぎても本当に華がある。鮨職人って、ほとんど役者なんだなあ、とも思った。
店主は高齢のため、営業は昼のみ、そして週休二日なのだが、それでも休みの二日目の夜は、明日鮨が握れると思うと、うれしくてうれしくてたまらないそうである。
そういう人が握った鮨が美味しくないはずはないですね。
まったく、人間国宝のような人の店です。
本日は寿司店二連荘で、夕食は金沢市一とも言われる「乙女寿司」にて。
店主は地元出身の人で、ここで修行し店を構えて三十余年という金沢の大ベテラン。
美味い寿司屋の店主は、変人奇人ばかりと個人的には思っているが、乙女寿司店主はいたって普通の常識人という感じで、それがかえって新鮮であった。
寿司・肴とも地元のいいネタを使い、普通に美味しく、安心して使える店であります。
肴と寿司お任せ一通りにノドグロ焼きとか能登牡蛎鮨追加に生ビール一杯に酒四合で15300円とCPもたいへんよろしい。
安心感、安定感がしっかりしており、普通に美味い鮨を食いたいときは、第一候補に挙げられるような名店である。
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