福井編(1) 山代温泉→東尋坊→越前崎 86.9km
国道305号線沿いに走り、加賀市に入る。この道路からは名峰白山の姿がよく見えて、その姿は神々しく、この霊峰が北陸地方一帯のシンボルであることがよく分かる。
加賀市では、いったん「深田久弥山の文化館」に寄ってみる。
日本百名山の著者である深田久弥氏の記念館で、山好きの人にとっては一回は訪れたいところなのだ。
深田氏の小説や原稿などを集めたところかと思っていたら、それ以外にも、世界中の山岳小説や山の本がたくさんあり、いろいろ拾い読みをしたが、ここは山好きの人にとっては時間がいくらあっても足りないようなところであった。
福井の名所はまずは東尋坊。
安山岩による独特の岩塔がいくつも海から突き出ている。
手前の断崖にはリングボルトが打たれている。新田次郎の小説にも東尋坊を登るクライマーの話などがあるが、昔はよくクライミングに使われていたらしい。
今はさすがに使われていないようで、錆び付いていた。
東尋坊から先は若狭湾にそって越前海岸沿いを走った。
この海岸線は町のあるところに近づくと、カニを茹でる匂いが漂ってきて、そして町に入れば、全てカニ・カニ・カニで、カニに勝負をかけているような地である。
越前ガニは11月から3月までが漁期なので、その半年ほどで一年分を稼ぐぞーという気迫が伝わってきます。
越前海岸にはずらりと民宿・旅館があって泊まるところには不自由しないのだけど、今の時期はカニ尽くしの夕食が出るに決まっているので、旅館のホームページを調べあえてカニを出さない料理コース(要は安泊まりプラン)のある国民宿舎とした。
…それでも、紅ズワイガニの脚が一皿でてきたのは、サービスだったのかな。
越前海岸は夜の漁火も有名であり、部屋からも暗い海に、ぽつりぽつりと寂しく光る、漁船の燈火を見ることができた。
いかにも日本海、という感じで風情があります。
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