新潟編(9) 柏崎→糸魚川市 82.2km
新潟市からは、→長岡→小千谷→柏崎と内陸部を通ってきたので、柏崎を過ぎて見る日本海は、新鮮に感じられる。
ここからは日本海に沿って走行となる。
…で、日本海側は秋からは天候が非常に悪くなり、雨の日がずっと続く。本日も雨であり、海岸沿いの県道87号線は道が狭く、傍を大型車が通ると水を浴びることになり、甚だ通りにくい道と化す。
そういう自転車キラーみたいな道を通っていくうち、上越市を越えるとサイクリングロードが出現。
国道に併走して走っているこのサイクリングロードは、それ専用のトンネルもあったりして、自転車乗りにとって大変親切な道であった。
日本海側の気象条件は厳しく、雨は霙まじりの冷たい雨と化し、自転車で走る気もなくなる。
そういうときに大変助かるのが、所々あるトンネル。
ここで雨宿りしながら休憩する。
上越市から糸魚川へのサイクリングロードは、写真に示すように、県道87号線に併走しており、標識が豊富であって方向が分かりやすい。
自転車で走っている者は私くらいしかいなかった、贅沢かつ、CPは悪いとしか思えない自転車道であるが、県道87号線が自転車にとって厳しい道である以上、自転車乗りにとっては必須のような道であった。
日本の道は、自転車乗りにとっては不親切かつ不整備だと、この自転車旅行を通じてほとほと実感したが、新潟のこのサイクリングロードは、日本にもこのような素晴らしい道があることを教えてくれた道である。
…残念ながら、そう感じた道は、自転車旅行を終えた今、ここだけであったとのはつくづく悲しいことである。
上越市から糸魚川市まで、そのサイクリングロードを30kmくらい走って、糸魚川駅近くのビジネスホテルに宿泊。
夕食は宿近くの「志乃」という寿司屋にて。
居酒屋風の寿司店であって、カウンターにどーんと置いている、大きな招き猫がいい味を出している。
志乃の名物は、お任せ鮨。
真鯛、目鯛、黒鯛、石鯛、ブリ幼魚、ヒラメなどなどに、バイ貝、生サバ、甘エビという白身主体のものだ。
糸魚川市は、新鮮な魚のあがるところなので、マグロやウニなど出しても普通の寿司店と変わらないということで、この店では糸魚川で上がる白身魚を主体にして鮨を出す、そういうことを二十年以上前からやっているそうだ。
こういう意気込みって、気持ちいいですね。
地元の人のみならず、他県から来る人にも支持を受け、今にいたるまで人気メニューとなっている。
そして糸魚川市といえば、翡翠が名産。
ここでも自慢は翡翠の杯で(いわゆる玉杯ですな)、写真にある玉杯で酒を飲んだ。
なめらかな触感の杯である。
日本酒には陶器が一番と思っていたが、飲む器によって微妙に酒の味が変わってくる、それを楽しむのもいいと思った。
店主と雑談しているうち、この店に来た珍しい客の話が出た。
トーマス・コーラというスイス人である。
親日家である彼は、原発問題で外国からの観光客が激減している日本を、「原発事故はそこまで深刻ではない。日本は安全で、魅力的な国である。」とアピールするために、来日して、宗谷岬から鹿児島まで徒歩で旅をしている。
その旅の途中で「志乃」にも寄ってくれたとのことで、有難いことですね。
ただちにスマートフォンで情報を見ると、コーラ氏は10月中旬に「志乃」に訪れていた。そのweb page。(店主にコーラ氏が店を訪れている写真を見せると、「便利な世の中になりましたね~」と感心していた)
似たようなコースを旅しているので、自転車なら追いつけるかなと思ったが、コーラ氏のブログを見ると、現時点でもう鳥取まで行っている。こりゃとても追い付けませんな。
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