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November 02, 2011

福島編(4) 郡山市→長沢峠→いわき市 80.8km

 郡山は山のなかの都市であり、目的のいわき市は海の近くなので、ただ下っていけば良さそうなものだが、福島県は太平洋側に阿武隈高地というものがあり、これを通る必要があるので、やはり本日も峠越えがある。

【長沢峠へ】
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 道はすでに阿武隈高地に入り、坂が始まる。この坂を登り、長沢峠へと向かう。
 途中「むじな」という面白い名前のラーメン店があった。なんとなくケモノっぽいラーメンが出てきそうな店である。

【積み藁】
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 長沢峠を越え、道を下りていくと広大な田園地帯が広がっていた。
 今は稲刈りが終わり、田圃には無数の積み藁が置かれている。その積み藁、三角錐型に積まれ、それがずらりと並んでいる。
 九州では積み藁は普通円筒状に積み上げるので、新鮮な風景に見えた。

【いわき三和トンネル】
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 国道49号線は山の多いところなので、トンネルも多いわけだが、県境の古いトンネルと違って、ここらのトンネルは自転車にとって走りやすいものであった。
 写真のように歩行者+自転車専用の道が設置されており、安全に走ることができる。
 狭い車道しかないトンネルでは、ゆっくり走る自転車は車にとっても迷惑なわけであり、自転車・車双方にとって、トンネルとはかく安全なものでありたい。

【スパリゾートハワイアンズへの入り口】
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 本日、いわき市での目的地は「スパリゾートハワイアンズ」。
 元々炭鉱都市であったいわき市が石炭産業が衰退したため、新たな産業として一から築きあげた大規模リゾート。そういうものはたいてい失敗することが多いのだが、東北の地にフラダンスを名物にするという奇策が見事に成功し、いわき市を代表する新たな産業となった。
 しかし、311の大震災およびその後の余震で施設が多大な損傷を受け、長期の休業を余儀なくされた。しかし、懸命の復旧作業から、部分的ながらなんとか10月から営業を再開できた。

 ここを舞台とした映画「フラガール」がいい出来だったこともあり、私も一度は訪れたかったので、営業再開の報を知り、訪れることにしたのである。

 …しかし、ここに来る人たちの殆どは車を利用するのであろうから本来はどうでもいいことなのだろうけど、このゲートからホテルまでの坂がずいぶんと急であった。上のほうでは20%近い急坂であったはず。
 スパリゾートハワイアンズ、全体としてはいいところだったけど、自転車乗りにとっては決して優しくないところである。

【スパリゾートハワイアンズ・ホテル】
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 その激坂を登りきって、なんとかホテル正面に到着。
 こういう激坂があることから分かるように、自転車で来る者など稀なようであって、駐輪場らしきものは見当たらず。
 ドアマンの人にたずねたら、やはり駐輪場はないとのことである。駐車場の片隅にでも停めようかと思ったら、「その自転車、高いんでしょう」と聞く。
 「いえ、10万円くらいです」と言うと、「じゅうぶんに高いです。外に置いておくのはあぶないから、ホテル内のクロークで預かりましょう」との返答。
 自転車乗りからすると、ロードバイクは50万円超えるのはざらだし、100万円超えるのもまったく珍しくない。で、10万円は安い部類なんだけど、一般の人からすると10万円の自転車って高価な自転車の部類に入るんだなあ。
 まあ、これについては一般の人のほうの金銭感覚のほうが正しいのであろう。自転車乗りになると、自転車の価格の感覚が壊れてしまう。

【部屋】
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 こういうリゾートホテルは多人数で泊まるのが普通であり、用意された部屋もこんな感じであった。
 ベッドも空間も持て余してしまうわい。

【夕食】
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 夕食はこれっといった名物がでるわけでもなく、バイキング形式。
 夕食の食事処はこのレストランしかないはずだが、これほど大箱のホテルのわりには利用客が少ない。
 Open1ヶ月目くらいでは、まだ人の戻りはよろしくないようである。

【フラダンス】
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 夕食後はフラダンスショー。
 これはさすがに名物であって、宿泊客以外の観客も多く、けっこうな賑わいであった。
 本場ハワイもかくあるかなというくらいの明るさと、力強さと、そして陽気さがとても印象的なもの。震災以後の数々の苦難を乗り越えての、いわき市復興の象徴のようなショーであった。

【手紙】
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 その後、スパリゾートハワイアンズより感謝の手紙が送られてきた。
 「今後も、お客様とのきずなを大切に皆様に愛されるホテルになれるよう」云々と書かれてある。
 この施設は大震災のとき重要な避難所としても使われ、自らも被災した従業員たち一同が、それでも懸命に、避難してきた人たちの対応にあたったという過去があり、まさにきずなを大事にする見本のようなところである。
 2月からグランドオープンとなったとのことであり、はやくまた元の賑わいを取り戻すことを願う。



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