新潟編(2) 阿賀町→新潟市 70.3km
麒麟山温泉はなぜそういう名前かというと、「麒麟山」という山がある所に温泉が湧いているからで、その麒麟山が写真に示す山である。
水墨画に出てきそうな、険しい岩山である。
それほどの高さの山ではなく、登山道があるようなので登ってみることにした。
山頂までの道は途中から獣道のようになっていて、いわゆる一般登山道ではないようであったが、それでもともかく山頂まで登ってみた。
阿賀野川を眼下に一望できるいい展望所である。
…ただ、雨が降ってきたので早々に下山した。
阿賀町から新潟市までは阿賀野川に沿って走るが、何度も何度も川を越えては戻ってはという、不経済な道路であり、橋の多いのが特徴であった。
下り基調の道を快適に走行していたら、後輪がぶれだした。
パンクである。
自転車にとってパンクはつきものであり、旅行開始1ヶ月にして始めてのパンクだ。この旅行であと何回パンクが起きるのだろうとか思いながら、パーキングエリアを見つけて駐車し、パンク修理を行った。
パンク修理したのち自転車を走らせると、どうも調子が悪い。
ゴトンゴトンという感じで振動し、調べてみると、タイヤの回転がぶれている。
パンクした際にホイールかスポークを痛めたのかなあ?と思い、それだと専門店じゃないと治せないので、ネット検索して最寄りのサイクルショップへと行ってみた。
結局はチューブにリムが噛んでいただけの話で、店主はあっさりと修理してくれた。
そのときの雑談で、私が食べ歩きしながらサイクリングしていると話すと、新潟の食べ物情報を教えてくれた。店主はB級専門のようで、ある蕎麦屋のカレーライスだとか、ある店の特製焼きそばだとか、特製餃子だとか、まああんまり食指が動かないようなものではあるけど、たいへん熱心詳細に教えてくれ、新潟に入ってさっそく新潟に好印象を持った。
新潟の有名寿司店といえば、「奈可久」と「鮨幸」といったところ。
奈可久はあちこちにあるので、鮨幸を予約しようとすると、なんと10月31日で閉店したとのこと。少しの差であったなあ。
それで「奈可久」にとした。
店内には、奈可久の定番氷柱が置かれていた。
肴のあとの握りは、平目、鯛、イカ、北寄貝、中トロ、マグロヅケ、赤貝、穴子、玉子、干瓢巻き等々。
技術、ネタとも、本格的な江戸前寿司である。いずれも美味。
店主は新潟の出身。新潟の内陸部で育ったため、この職業につくまでは生魚を扱ったことがなかったとのこと。それが大阪心斎橋の寿司店、それから東京の奈可久で修業を積み、魚の美味しい料理法を学び、そして新潟にはなかった江戸前寿司を地元で味わってもらおうと地元に帰って開店した、一種のパイオニア的な存在である。
見た目スポーツマン風な若い店主であるが、じっさいにスポーツマンで、登山とマラソンが趣味だそうだ。登山は私も趣味なので、登山の話で盛り上がり、そのついでに東京での修業のハードでリアルな話を聞き、とても面白かった。
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