石川編(9) 金沢市→山代温泉 62.1km
石川県ではあとは加賀温泉郷に寄ることにした。
金沢の奥座敷加賀温泉郷には名旅館がいくつかあるが、今の時期に泊まると夕食は松葉ガニ尽くしなのは決定事項であり、さすがにそれは勘弁である。
それで「温泉地の寿司店としてはけっこういける」との評がある(別の意味では日本の温泉地ではほとんどの寿司店はいけていない)、山代温泉の亀寿司を予約し、山代温泉に泊まることにした。
いったん日本海側に出るルートを取ると、白山市の松任駅傍に「中川一政記念美術館」があったので、氏の絵画や書を観賞。
なぜ白山市に氏の美術館があるのだろうかと思ったら、母親の故郷がここであったからとのこと。
ついで、加賀橋立てに寄り、廻船問屋街を訪れてみた。
ここも富山と同様に廻船業の富豪たちが集っていた街で、今もそのときの家並みが保存されている。
山代温泉に着き、温泉に入ったのち中心地にある亀寿司へと。
肴は、コノワタ、白子ポン酢和え、香箱ガニ、鰤、ノドグロ、カラスミ。
鮨はイカ、ホウボウ、鰯、〆鯵、場以外、穴子などなど。
さすがに石川や富山の一流店のようなネタの凄さはないけれど、観光地の立地であるわりにはきちんとしたネタと仕事をした立派な寿司。
値段も使いやすい範囲であり、こういう店が一軒は地元にあると有難いなと思うような店である。
写真は香箱ガニ。
北陸のこの時期はどこに行っても香箱蟹が出てくるわけで、それはだいたい同じような形なんだけど、亀寿司の香箱蟹は前爪を立てていて、けっこうお茶目で、立体的であり、見た目楽しく面白かった。
美味い料理に銚子をぐいぐい開け、酒を全部飲んだのち銚子は倒すべきか倒さないべきかとかいう話を店主としていると、隣の客が話題に加わってきた。
海外でおもに仕事をしている人で、北陸に戻ると必ずこの店に寄るという常連である。その流れから、店主も含め国際情勢の話で盛り上がってしまい、山のなかの温泉街としては、なんだか妙な話題で語り合ってしまった寿司店の夜であった。
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