富山編(2) 黒部→魚津→富山市 55.3km
黒部の名所の第一は、もちろん黒部渓谷であるが、他にも黒部川河口の湧水群も見るべき名所と宿の主人に教えられ、寄ってみた。
そのついでに富山有数の良港である黒部漁港にも寄ってみた。ブリにヒラメにカニにイカ、美味しそうな魚がたっぷりと並べられている。
富山湾の名物「蜃気楼」は、魚津市のこの場所からが一番よく見えるそうだ。
ただし今は蜃気楼の時期ではないので、普通の景色が広がるのみ。
魚津市は観光名所の多いところで、このあと「埋没林博物館」と「魚津水族館」にも寄ってみた。
魚津のつぎは富山市へ。
富山市では廻船問屋街がまずは名所で、江戸時代の廻船問屋の街並みが保存されている。
日田市の豆田町に似た感じの町ですな。
廻船問屋街の近くに、変な形の展望台があったので、それにも登ってみた。
富山湾を一望に見下ろすことが出来るが、山側の眺めもよい。
親切に窓ガラスに山の名前も書いているので、風景と比較して、それぞれの山がよく分かる。
富山市のホテルに到着。
日本で最も山の景色が素晴らしい富山市において、海側の部屋をとってはどうもこうもならないので、しっかりと調べて山側の部屋を予約。
ホテル最上階の窓からは、やや霞んではいるものの、あの名峰劔岳、そしてそれに連なる立山連峰を見ることができた。
雪をまとった、岩と雪の堂々たる大殿堂である。
それにしても、名鉄トヤマホテル。
最上階山側、ツインのシングルユースが朝食付き一泊で1万円。すばらしくCPのよいホテルであることよ。
富山市の夕食は、日本最強の居酒屋との世評高き「だいどころ屋」にて。
この造りを食うと、「お!、これは違うぞ」と一口目にして驚く。
青森・秋田・新潟と、日本海側の県で、それなりにいい魚を出す店を経験してきたが、富山湾獲れたてのこれらの魚は、それらと鮮度にしろ手当てにしろ、レベルが違う。
富山に来ると、魚のレベルが一段二段いきなり上がったという感じだ。
…そして旅行を通しての感想になるが、やはり富山が一番魚が良かった。
富山というところは、魚、それに日本酒が豊富なところであり、それらが次々に出て来る。
この店はお任せメニューしかないが、地魚との造りと焼き物はほんとに見事なものであり、そのあと出て来る創作系の料理の数々も面白いものであった。
富山の美味を求め、いろいろな所から訪れる人多き店なので、ここでしか食えない多彩な料理を出すぞという店主の意気込みがよく感じられた。
この店を紹介してくれた、以前富山市に住んでいたかつての常連K氏にFacebookで食事の中継をしていると、いろいろとアドバイスが返り、K氏を当然よく知る店主もそのアドバイスに応えたりして、チャット状態となった。ネットとは便利なものである。
店主は自転車愛好家でもあり、帰り際に自慢の自転車を見せてくれた。
ずいぶんと前カゴが大きい自転車であるが、このカゴは前ハンドル部に固定されているのではなく、前に出っ張ったフレームに直接固定されているので、重い荷物を積んでもハンドルは軽いままという利点を持つ。
これはイギリスで郵便配達人が使っている自転車なのだが、現地で見て気に入った店主が日本に戻って探したら日本に一台だけあって、それを購入したという貴重品である。
ついでに、だいどころ屋の業務車も面白かったので紹介。
「風に吹かれて美味となる」との標語と、かわいらしい風神の絵がいいですね。
この標語が示すとおりに、冬の嵐の到来とともに、富山湾は魚がぐっと美味しくなり、そして今がその時期にさしかかっているところなのである。
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