新潟編(5) 佐渡:両津→佐渡金山→七浦 41.0km
本日はずっと雨である。あんまり走りたくない気分であったが、とりあえずは佐渡名物、佐渡金山へと行ってみた。
かつて世界最大の金の産出量を誇っただけあって、規模の大きい鉱山であり、坑道も迷路のように張り巡らされている。そのほんの一部である観光用の坑道ルートを歩くだけでも、当時の採鉱の苦難がよく分かる。
佐渡金山のシンボル、道遊の割戸。
江戸時代に、山の頂上から山を割るように掘って行って、山が割れてしまったという、「人力だけでもこんなことが出来るんだ」というモニュメント的存在。
一度見ると忘れられない形の山である。
佐渡金山のあとは、採掘された金の積み出し港としてかつて栄えた相川に寄って、佐渡金山の歴史について学んでみた。
相川から海岸線に出て、民宿「七海荘」に宿泊。
宿は小高いところにあり、七浦の湾を見下ろすことができる。
夕食は、港の近くの民宿だけあって海の幸の豊富なもの。
刺身はイカ、甘エビ、サバ、ハマチ、マグロ。メバルの焼物、紅ズワイガニ、魚のごった煮、魚と野菜の煮漬け、等々。紅ズワイガニはおかわり可能で、これはいくらでも酒が進みます。
小さな宿で、いっしょの食事処で宿泊客が夕食をとるので、酒が進むにつれ当然のごとく宴会となる。さらに宿の主人、料理人も宴会に加わることとなる。
聞くこと多く、得るもの多く、そして楽しきこと多き、民宿の夕食であった。
宿泊者は、地元電力会社の長期宿泊者と、そしてお茶業者の人。
この業者の人は、究極のお茶を求め、世界中の優れたお茶を求めて出張ばかりしているという「お茶に憑かれた人」。佐渡には、茶葉を求めて来たのかと思ったらそうではなかった。
「お茶を味わう」という行為は、お茶と口との化学反応なので、その化学反応には茶器も密接に関わっている。だから美味い茶を飲むには、良質な茶と、良質な茶器が必要である。茶器を探し続けた結果、お茶に絶妙にあう陶土が佐渡で取れることが分かり、その陶土で茶器をつくってくれる窯元を訪れるために、定期的に佐渡に来ているとのこと。
…うーむ、深い話ですなあ。
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