秋田編(2)十和田→大館 72.3km
朝の十和田湖を散策。
紅葉のシーズンなのであり、十和田湖に浮かぶ小島の紅葉もいい具合。
そして、十和田湖名物といえば、高村光太郎作の乙女像。
広々とした湖面を背景に、鬱蒼たる自然林のなかにあり、いいロケーションである。
さて、本日は鹿角方面に向かうが、また峠越えがある。
十和田湖は火口湖なわけで、すなわち火山の底にあるので、ここにいったん来たなら、またそこを抜けだすために、高さを越えて脱出する必要があるのである。
その脱出点である発荷峠まで十和田湖からひたすら登っていく。
半ばほど登ったところで、写真撮影中の男性が、ひーこらひーこらと登っている私を見て、「がんばれ~、がんばれ~、先はもっときついぞー」と妙なエールをかける。普通は、「がんばれ~、ゴールはもうすぐだぞー」てなもんだろうだと思ったが、そのおじさんの言うとおり、この坂は中盤を過ぎるとさらに傾斜を増していくので、たしかに「先はもっときつかった」。
そんなわけでたどり着いた発荷峠。やれやれでしたわ。
発行峠を降りてからは、フラットな道が続き、高速巡航(といっても30km/時くらい)を楽しめる。ツーリングバイクのような自転車で、どんどん距離を稼げるのは快感である。
この界隈では、「大湯ストーンサークル」というのが名物だそうで、寄ってみた。
縄文時代の巨石文化のなかでも最大規模なものだそうで、…でも、このたぐいの巨石遺跡って九州にもけっこう(とりわけ妙な山奥に)あったりするので、新鮮度はなかったなあ。
この方向に走っていると、次の宿は八幡平あたりが適当と思って、宿を探すがあいにく満室のところばかりで、進路方向を90度変えて、大館市に泊まることにした。
大館市のホテルに泊まり、夕食は秋田名物のきりたんぽを食うことにする。
大館市では「元祖むらさき」という店が有名店だそうでそこで食ってみた。
ここは店側できちんと鍋をつくり、出来上がったものを持ってくるシステム。だから後半、汁でふやふやのきりたんぽを食うのがやや悲しかったなり。
ちなみに地元の人に聞いたら、誰もが「きりたんぽは家庭料理で、自分でつくって焼いてそして鍋にするので、外では食べません。だいたい外では高い」と言う。そこまで地元に根付いた料理みたいで、一度はその家庭料理を食ってみたいものだ。
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