秋田編(1)八甲田→奥入瀬→十和田湖 71.6km
八甲田ホテルにて朝食。こういうクラシカルなホテルの朝食は、やはりクラシカルな朝食であり、優雅な朝を過ごせますねえ。
そういった優雅な朝を過ごし、ホテル周囲を散策。酸ヶ湯温泉に向けての散策路は、このあたりでもっとも楽しいところで、いずことも湯気を上げているわけだが、特に「地獄沼」は酸ヶ湯の屈指の名所である。
90℃近い熱湯が底から湧き出ている、天然の露天風呂(?)だ。
ただし湯が湧き出ているのはいいとして、硫黄ガスも湧き出ているため、生物学的危険度は高く、入浴は禁止されている。
温度と硫黄ガスのバランスが良ければ、世界最高級の天然露天風呂になるだとうにと、かえすがえすも惜しい沼だ。
八甲田ホテルを出発。
そこそこの紅葉にまとわれ、紅葉の旬の時期に近いホテルである。
国道102号線を走り、県境に。
青森秋田の県境は標高1040mの笠松峠である。
昨日900mの高さを稼いだので、今日は100mほどを登ったのみでここに到達。ここを過ぎれば、あとは紅葉の名所の奥入瀬までずっと下り道だ。
天候は快晴で風は弱く、絶好の自転車日和である。快適に自転車を飛ばしていく。
笠松峠から奥入瀬までは、ずっとブナ林のなかを走っていく。
鬱蒼たるブナ林は、日本の林の原風景ともいえる重厚感を持っており、これに囲まれてのサイクリングは、なにかブナ林に感謝したくなるような気持になった。
紅葉の名所、奥入瀬渓流。
東北ではここの紅葉が最も美しいことを期待しており、今の時期ならドンピシャだろうとおもったが、残念ながら奥入瀬では、紅葉の時期はまだまだであった。
見ての通り紅葉は始まりかけというところ。来週くらいが旬のようである。
それでも澄んだ清流と、光にきらめく緑の樹々、やはり美しい。
奥入瀬を道なりに進んでいくと十和田湖である。あまり大きい湖ではなく、みこれは一周したくなる。
それで十和田湖一周をプランにしたのだが、…十和田湖は厳しかった。
普通は湖の一周ルートなんて湖畔をめぐるフラットルートと思うのだけど、十和田湖の場合は、どんどん高度を上げてくる。いくらなんでもここまでは行かないだろう、これ以上いったら湖を越えて、他の地に行ってしまうだろうとか思いながら、ひたすら登っていったのだが、結局800mくらいの高さを登る羽目になって、十和田湖一周ルートの最高点御鼻部山展望台に到着。
展望台から見る十和田湖。
ちょっと霞んでいるけど、まあいい眺めですわ。
苦労して登った甲斐があるというもの。
登りで相当に体力を使って、下りは楽かなと思いきや、それなりにアップダウンのある湖畔の道を走り、ようやく十和田湖湖畔のホテルに到着。
昨日などは900mの高さを登るプランを立てての自転車行だから体力配分が分かっていたが、本日は同様の高さを越えるプランなのに、まったく予想してなかったものだから、非常に疲れた。
ホテルでの夕食は地元の蕎麦粉や豚肉を使ったBグルメっぽい面白いものであり、ガツガツ食うには適したものだったので、しっかり食って飲んだのちは、速攻で寝て明日に備えた。
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