仙台七夕祭り@平成23年
七夕祭りは、各地の習俗、各地の宗教、それらの色々な習合があって、なんだかよく分からない祭りとなっているけど、本来は「盆」の行事のなかの一つなのであり、基本は、死者を迎える鎮魂のための祭りである。
七夕祭りは、やはり仙台のものが有名であり、一度は実物を見てみたかったので訪れてみた。
ずらずらと並べてみた。
七夕の飾りつけの多さにも驚くが、それよりも東北仙台の街中を歩いて驚いたのが、仙台の商店街の馬鹿でかさであった。
東北における仙台市の地方的存在感は、九州での福岡市と同様に思えるが、福岡市にはこんな巨大な商店街はなく、当然九州の各地にもこんな大きな商店街はないわけで、九州在住者としては、東北にここまで巨大な商店街があることに感心してしまった。
そして、その巨大な商店街すべてに、七夕飾りがなされているわけで、歩く人々の数多さもあり、人を含めて、それは壮観そのものの光景であった。
七夕飾りには、ただぶら下げておくものだけではなく、このような動く仕掛けものがあり、観光客は足をとめて、それを楽しんでいた。
七夕祭り、なかなか奥が深い。
七夕祭りは鎮魂の祭りであり、そして今年の仙台七夕祭りは、あの大震災のあとなので、特別なものであった。飾り付けの短冊には、慰霊の言葉が数多く書かれており、読んでいて心が痛くなるようなものもあった。
しかし、それでも祭りは、賑やかに、華やかに行われていた。
盆が、還ってくる死者と、そこに生きている者たちとの交感の場ならば、静謐な死の世界から、この日のみに還ってくる人たちにとって、このような生命あふれる場こそ、望ましいものでないだろうか、そう思った。
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Comments
いいですねえ、仙台の七夕。
この後、青森ねぶたも出て来るんですか?
Posted by: itijouji1969 | August 12, 2011 05:00 PM
>この後、青森ねぶたも出て来るんですか?
当然です。
これに秋田の竿燈まつりも訪れば、東北3大祭り制覇、ということになったのですが、それはさすがに日程的に無理でした。
Posted by: 湯平 | August 12, 2011 07:04 PM