克服すべき敵は坂ではない、太陽である @猛暑日のサイクリング
高気圧が日本全国に張り出し、九州は気温35度を超える猛暑日である。
こういう暑いとき、炎天下のもとでスポーツをやろうなんてのは、かなり無理があるのだが、それでも今日は坂を登ろう。
目的地は、延岡近郊で最も高い坂を登れるETOランドとする。
大瀬川沿いの道を走ると、西の彼方に、本日の目的地であるETOランドがある速日の峰が見える。坂の取り付きに着くまでも、けっこう距離があるのである。
九州脊梁山地の六つの峰を巡る六峰街道には、そこに至る入り口がたくさんあるが、この北方から入る道が、六峰街道そのものである。
約700mの高さを、9kmの距離をかけて、じっくり登って行こう。
じっくり登って行こう、とか書いたが、1kmも進まぬうちにバテてきた。
なにしろ今日は猛暑日。日陰でさえ35度を超えているのに、炎天下のもと、稚直射日光を浴びながらの道は、軽く40度を超えているはず。汗は吹き出し、心拍数は増し、呼吸も苦しくなってくる。
さすがにノンストップで登ることなど無理で、2~3kmごとに休憩をとって、心臓を休ませて、水分も多量に補給する必要があった。
こうなると、サイクリングというスポーツでなく、まったく別の範疇の競技、…我慢比べ大会のごときものに化している気がしてきた。
私はこの道を何度も登ったことはあるが、こんなにきつかった経験はない。
いかなる坂も根性で克服できるものと思っていたが、そうでもなさそうだ。
夏のサイクリングでは、克服すべき敵は、坂ではなくなる。克服すべき敵は、天上でギラギラと輝く太陽である。この太陽が激しく浴びせかける熱線に打ち勝つ体力と気力がなければ、真夏のヒルクライムなんてとても完遂はできないな。
へろへろ、へとへとになりながら、なんとかETOランド到着。
先週もあじさいロード経由でここに登ったが、あじさいロードのほうがハードな坂なのに、今日のほうがはるかにきつかった。やはり坂よりも、太陽のほうが、ヒルクライムにとって重要な因子になるみたいだ。
真夏にETOランドに登ることなんて、もう金輪際やらないから、今度のサイクリングが、わが人生で最もきつかったETOランド行になる。
帰りは元来た道をたどらず、国道218号線へと出た。北方に戻ると、延岡まで坂をいくつも越えねばならず、こっちに出たほうが帰るのに楽だからである。
ここの坂も、またハードな坂である。明らかに10%を越えている。
先週、延岡チームのキヨシさんは、北方からETOランドに登ったのち、こちらに下って、またETOランドへ登り返したそうだが、たいしたものです。これが行けるなら、阿蘇望Bコースはぜんぜん問題ないでしょう。
私のほうは、猛暑のサイクリングにめげて、阿蘇望Aコース完走は心のなかで赤信号が点りつつあるところだ。
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Comments
お疲れ様でした。
実は先週 Bコースを走ったんですよ。
結構 勾配がゆるめで他の人にも
ついていけました。(この体重で)
やっぱり問題は地蔵峠ですね(自分は走らないけど)
初めてのチャレンジなのでボチボチやって
下さい。
Posted by: キヨシ | July 12, 2011 08:51 PM
Bコースの難関と思える阿蘇登山道、じつは観光道路ですので、雪道でも大型バスが通れるように勾配は緩めなんですよね。
阿蘇登山道と箱石峠は午前中の涼しいうちに通過するので、たぶん問題はないと思いますが、やはり核心は地蔵峠でありましょう。食後のだるくて、かつ気温が一番上がるときに、あの道の悪い急傾斜の道を登るのはハード極まります。
せめて、大会の日は、薄曇りの涼しい日であることを祈るのみ…とか、他力本願の世界に入りつつあります。
Posted by: 湯平 | July 12, 2011 09:36 PM
いよいよ阿蘇望の開催日が近づいてきましたね。
確かに暑さが気になりますが、本番が始まったらきっと練習した分、体は動くと思いますよ!!
台風が近づいてますが、当日まで体調を整えてベストコンディションで臨んでください。
Posted by: YOGEN | July 17, 2011 02:03 PM
台風、かなり勢いが強いです。コースで崖崩れとか起きないといいんですが。
今週は、愛宕山登りとかはほどほどにして、筋力を蓄えておくようにしておきます。
Posted by: 湯平 | July 18, 2011 09:46 PM