大雨のなかのミヤマキリシマ@九重
6月はミヤマキリシマの季節であるが、6月になると、せっかくの週末は雨が降ることが続いている。
11日土曜日も朝から雷を伴う大雨が降っており、これはとても山など登れそうもなさそうだ。
しかし、とりあえず宿は由布院に取っているので、山には向かわねばならない。
ゆったりと阿蘇に着き、昼食は「蕎麦や漱石」で蕎麦を食う。
漱石の名物、「玄舞」を注文。蕎麦の風味と旨みを前面に出した、直球勝負の蕎麦である。
この手の蕎麦は、いわゆる「純文学系」の蕎麦であり、店主のお勧め通り、塩でのみ食うのが一番魅力を感じられると思う。
蕎麦で腹を満たしたのちは、やまなみハイウエイに入り、大雨と強風のなか車を進めていき、長者原へ着く。
6月の週末といえば、牧ノ戸や長者原の駐車場は午前9時くらいで満車となり、車は道路に溢れている、というのがいつものパターンであるが、本日はこの荒天で、駐車場は閑散としてる。こんな6月の長者原を見るのは初めての経験だ。
本日はずっと大雨だったのだが、長者原に着いたときは、小雨となっていた。
…となると、つい山に登りたくなる。
長者原から九重を見ると、写真にも写っているように、指山だけは雲の下にある。
指山くらいなら、こんな悪天候でも登っていいだろうと思ってしまい、雨具装着し、カメラだけ持って登ってしまった。
九重の山々のうち、登山の容易さではトップクラスの指山であるが、この天候では容易ならざる山となっていた。
指山って、じつは傾斜が強く、その傾斜の部分は泥道となっていて、滑る、滑る。登るも降りるのも、大変な山と化していた。
雨まみれ、泥まみれ、そういう苦労を費やして登った指山も、お目当てのミヤマキリシマは花のつきが悪く、ここまで花のつきの悪いミヤマキリシマを見たのも久しぶりだ。
今年のミヤマキリシマは、外れの年みたい。
こんな気候では、当然ながら他には登山者もいなく、いったい私は何をやってるんだろうと思わざるをえない、そういう登山であった。
…本当は雨のなかの登山だって、それなりの面白さはある。
しかし、それはあくまでもきちんとした装備があってのことで、今回はなんの装備もなく、それで全然楽しくなかった。
ただ登ってしまっただけの、反省しきりの登山であった。
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