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April 10, 2011

和食:春の俵屋

【俵屋玄関・桜】
Gate

Entrance

 春の俵屋を訪れると、玄関からは坪庭に桜がのぞいて見える。
 ほぼ満開の美しい枝垂桜だけど、…いつも思うのだが、この桜どこから持ってきて、そして散ったのちはどう処分しているのだろう。

【先附】
1

 俵屋の夕食、先附から。
 甘鯛の串団子、笹の葉で包んだホタテの霰焼き、コノコを胡瓜を摺って和えたもの、蛸の柔らか煮、百合根、ホタルイカ、菜の花、それにお多福豆の摺流し。
 旬のものを高度な技術で調理した、面白みのある、それでもいかにも京風の料理の数々である。

【向附】
2

3

 造りは定番の鯛のへぎ造りに、海老とサヨリ。
 海老とサヨリのほうは、胡麻塩でいただく新趣向。
 胡麻はたいへん香り高く、ちょっと主役のほうを食いがちではあった。塩の味も豊かなもので、この胡麻塩はあとで御飯のときにも活用させてもらった。
 「遊形」で土産物にでも出してくれないかなあ。

【椀物】
4

 海老桜餅を薄葛仕立てで。色どりに塩桜を添えている。
 この出汁は、口に含むなり、す~と奥深い料理の世界に連れて行ってくれる、玄妙なるものであり、俵屋の料理のすごさを最も分からせてくれるものだ。

【焼物】
5

 諸子焼きに、焼き雲丹、アスパラ山椒焼き。それに粟麩田楽。
 さきの幽玄なる椀とは異なり、やや田舎風味の力強い料理の数々。
 これも料理の流れとしてアクセントが利いている。

【温物】
6

 筍、若布、飛龍頭の温物は、いつもの俵屋流のもの。
 素材も出汁も完璧である。とくに飛龍頭の上品な味はたいへんよろしく、冬などにこれを具の一つとしたおでんでも出してくれる絶対に受けると思う。


 酒もたくさん飲み、いつものごとく美味しく、愉しい、春の俵屋を満喫させてもらった。

【鷹の間】
Room1

 今回宿泊した部屋は「鷹」であった。
 鷹は二階の部屋で、まずは窓から見える緑の葉々が圧倒的な印象を与える。
 俵屋は庭に力を入れている宿だけど、そこの樹々の葉は当然のことながら、二階あたりで茂ることになり、この部屋からはそのあふれるごとき葉々の姿を見ることができる。
 京都の街中の、箱庭のようなところに、こんな森が広がっているのである。

 鷹の間は、またずいぶんと広い部屋であり、広間が二つ、トイレは二ヶ所、風呂に加えシャワー浴の部屋も他にあった。
 おそらく二世代の家族などがよく使うのではないだろうか。

【朝食】
7

 朝食は、絶品の湯豆腐に、焼き魚は甘鯛と鮭。
 日本人でよかった~と思わせる、和の朝食である。

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Comments

管理人さん、こんばんは!

最初の「春の俵屋」に一枚だけ載っていた部屋の写真、二つの和室にはさまれ窓に向かっている座椅子を見て「鷹の間」かな?と思いました。やはりそうでしたね。
「桂の間」と並んで、木々の葉々に圧倒されますが、残念ながら隣のマンションができてからは日当たりが悪くなり紅葉しなくなったそうです。返す返すも残念なことです。
この部屋はまだ泊ったことがありませんが、次に泊ってみようかなと考えています。ただ夫婦二人には広すぎるかな?

なんとか天候も回復し、桜巡りを楽しまれたようですね。
どこも見覚えのある景色で、懐かしく思い出しました。
私の「旅行記」も整理して、春・秋の京都や北海道の風景中心のブログにしました。
http://abitaro.blog52.fc2.com/

円山公園の有名な枝垂れ桜、私が訪れた時は花の付きも寂しく、老齢かな?と思ったものです(笑)
今回の写真では勢いも感じることができました。手入れをしたのでしょうか?

Posted by: あびたろう | April 15, 2011 at 12:08 AM

 行ってみたいけど、なんだか敷居が高くて、
予約の電話をする前から(満室です)と言われそうな、勝手な思い込みで怖気づいてしまいまう 京都の旅館です(笑)
 ですから、今回も とても楽しく拝見させて頂きました。そして、割り込んで大変申し訳ありませんが、あびたろうさんの ブログも 拝見させて頂きました。京都の桜を 満喫させて頂きました。景色そのものが美しいのは わかりますが、どうして みんなこんなに美しい写真がとれるのだろう。。。

Posted by: ホワイトアスパラガス | April 15, 2011 at 03:27 PM

>あびたろうさん
鷹の部屋は主室2つ+リビング(?)みたいなつくりになってます。もしかしたら部屋を二つ合体させたのかもしれません。主室の一つのほうは夜には卓が片づけられ寝室となりますので、実質的には使い勝手は、「泉」や「翠」と変わらないものと思われます。(多人数で使うには「鷹」が絶対によいでしょうけど)
外の景色はやはり箱庭がじかに眺められる一階のほうがよいとは思いますが、窓の外から庭全体や、「翠」の行燈が見下ろせ、これはけっこう趣あるものでした。

円山公園の枝垂れ桜は、人が多く環境の厳しいところですけど、京都の顔みたいの存在ですから、関係者の方もけっこう手を入れているのではないでしょうか。それにあの桜は二代目になってそれほど日は経っていないはずなので、老齢と言われては可哀そうな気がします。(笑)ま、風格は老樹といっていいものがありますが。

あびたろうさんのブログ、「風景編」「料理編」「宿泊総合編」と分かれ、わかりやすくなりましたね。
ただ、管理は大変そうですけど。

Posted by: 管理人 | April 15, 2011 at 05:09 PM

>ホワイトアスパラガスさん
京都の老舗の店といえば、「一見さんお断り」の文化の地のようなイメージが先行していて、たしかに敷居が高く思えます。
じつは私も最初は緊張したのですが、しかし訪れてみれば、どこもじつにアットホームでして、そのようなことは全くなかったです。
ただ、人気旅館だとオンシーズンはすぐ満室になりますので、早めの予約が肝心ですね。

Posted by: 管理人 | April 15, 2011 at 05:10 PM

☆ホワイトアスパラガスさん、こんばんは!
初めまして。

私の拙いブログにもお越しいただき、ありがとうございました。 m(__)m
写真の出来はカメラのおかげなのです。
なにしろ、カメラ本体と交換レンズ合わせて2kg越えですから(笑)

さて俵屋ですが、管理人さんも言われるように、とてもアットホームな宿ですよ。
私の初訪問の記録です。参考までに。
http://abitaro.com/tawaraya/tawaraya.htm
機会があれば、是非是非訪れてみて下さい。


☆管理人さん、こんばんは!

HPで作成する「憧れの旅館・ホテル」は結構手間暇がかかるのです。
「風景編」や「料理編」をブログで作成する方が楽なのですよ。

バックパックのようなリュックタイプのカメラバッグを買いましたので、これからは「風景編」にも力を入れたいと思っています。


Posted by: あびたろう | April 15, 2011 at 08:34 PM

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