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March 28, 2011

自粛は誰のため?

 3月も末になり、世間ではそろそろ送別会・歓迎会のシーズンであり、また気候もよくなることから各種のスポーツイベントや大会が開かれるはずなのであるが、自粛というものが流行りだし、それらの中止が相次いでいる。
 これは東日本大震災からの影響なのであるが、震災や原発事故の被害が直接ある東日本,関東でならいざしらず、西日本・九州もそれにならっているのはどうしたものか。

 この自粛ムード、40歳を過ぎた人にとっては既視感を覚えるものだ。
 すなわち先の昭和帝が危篤に陥ったとき、日本全国を自粛ムードが覆い、先帝が病に倒れられてからは、賑やかなイベント、会合は中止が続き、おかげで経済活動がずいぶんと沈滞してしまった。
 この自粛は、べつに政府機関や公的機関が命じたものでもなく、陛下の危篤という事態に国民が哀しみを覚え、…覚えるのはいいとして、勝手にそういう自粛ムードの「空気」に国民がひたってしまい、なんでもかんでも自粛という行動に走ってしまったのである。
 そういう自粛になんの意味があるとも思えず、またそのような自粛は昭和帝がもっとも望まなかったものであるに決まっているのに、陛下が崩御されるまで、その自粛は継続してしまった。

 そしてあれから23年がたち、また同じような光景を私たちは見ることになっている。まったく民族の性格というものは変わらないなあ、とか思ってしまう。


 今度の大震災。映像で見るだけでも強い精神的ショックを受ける、そのようなものであったことは事実である。そしてあれを見てショックを受け、哀しみの気持ちから何もしたくなくなった気持ちも分からないでもない。しかし何もしたくない感情は個人の裡にとどめるべきで、世間に広めるべきではないだろう。
 私はもちろん近頃世に出てきだした「不謹慎だ」「被災者の気持ちを考えろ」の意見のことを言っている。
 そして、今どんなに哀しくても、その感情は長続きしない。人間の精神は逞しく、いかなる哀しみもやがては時とともに薄れゆき、思い出の一つに仕舞われていく、そういうふうにできている。そうでないと人生は辛すぎるから。
 そうして哀しみが薄れてしまったとき、あとで振り返れば、「なんであのときあんなに自粛してしまったんだ?」とか思うに決まっている。


 ところで九州最大のサイクルイベントであるツール・ド・国東があと1ヶ月くらいに迫ってきている。主催者側からはまだはっきりした知らせはないが、わたくし的には、「東日本の被災者の気持ちを慮って」とかのわけのわからぬ理由では中止にしてもらいたくない。
 いや、ほんと、全国から大人数のサイクリストが集まって、大分国東半島を走るツール・ド・国東やらないと、まじで日本の復興遅れますぜ。

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Comments

そろそろ、出かけることにしました(笑)

Posted by: ホワイトアスパラガス | March 30, 2011 02:43 AM

国東じゃ ガンガン まわして下さい

私は仕事で行けません

田中サイクルは大勢 行くみたい
ですよ

Posted by: キヨシ | March 30, 2011 09:13 PM

>ホワイトアスパラガスさん

いや、あの悲惨な風景みると、なにもしたくなる気持ちは、人として極めて真っ当なことだと思います。しかしいつまでもそれでは仕方ないし、だいいち経済が沈滞してしまいますので、まずは個人々々が、元気を出していかないと、と思います。そしてそれによって社会が活性化していけば、と。

…それにしても、都城、大変だったはずだし、いまも大変なんでしょうけど、大震災で、話題が吹っ飛んでしまいましたねえ。

Posted by: 管理人 | March 30, 2011 10:34 PM

>キヨシさん

国東、無事開催が決まったようです。
主催者の発表がありました。
ガンガン回しはしたいのですが、基本的に私はお気楽サイクリストですので、国東の風光明媚な景色を楽しみながら、のんびりと走ろうかと…
ちなみに本格的にガンガン回す人たちは、あのコースを平均35km/hrとかでゴールしてますね。どうやったらそういうことができるのかと、不思議であります。

Posted by: 管理人 | March 30, 2011 10:35 PM

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