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March 29, 2011

山田木白の会@第3回

 3月17日に宮崎市の光洋で開かれた和と洋のコラボ「山田木白の会」のレポをまだUpしていなかったので、Upしてみよう。

 この日は大震災からまだ数日ということで、いろいろなアクシデントが生じた。まず主賓であるはずのフィリップ・バカレ氏がフランス政府の勧告によって、来日したらすぐに帰国してしまった。バカレ氏の家族の一人は航空機の手当がつかず、軍の輸送機に乗って帰ったそうで、異国の人の帰国の航空事情は相当に混乱していたそうだ。
 また東日本からの食材が当然不可能になってしまい、メニューも変更を余儀なくされてしまった。それでも主催者の懸命な努力により、無事に会は開催された次第。

 一分間の黙祷ののちに始まった会の料理のいくつかを紹介。

【ぼくらのコロッケ】
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 胡麻豆腐と海老とアワビをエスニック風に揚げて、それにメヒカリの唐揚げを添えている。最初から濃厚な風味の料理。

【ホワイトアスパラガスと蛤の茶碗蒸し 桜の塩漬け添え】
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 艶々した茶碗蒸しは、滑らかで、pureな食感で口のなかをくぐり抜けて行く。

【春の野菜の炊き合わせテリーヌ仕立て】
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 春野菜が鮮やかな食感と味で花開く、そんな料理。

【フランス産鳩のポトフ山本風】
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 和と洋の微妙な中間点で、独自の世界をつくっている。

【お茶のシャーベット】
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 お茶のシャーベットは、口に入れての一瞬の鋭さとそのあとの柔らかさ、そのバランスが見事。

【握り コハダ、赤身】
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 コハダは用意された酒にあわせてか、いつもよりしっかりと〆られた酢と塩の利いたもの。

【蛸茶飯】
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 蛸茶飯は蛸が食感も味も存在感抜群で、口のなかで蛸が暴れるような料理。


 全体を通して、練りに練られた、工夫と技術のつまった料理の品々であった。
 宮崎の一流の和と洋の料理人が互いの技を競い合わせ、そこから生じる化学反応で、新しく、面白い料理が生み出されてくる。
 そしてそれらは、完成度ということでは、各々が専門としている分野のものにはちょいと及ばないものがあるかもしれないが、それでもここには、「食」の確かな存在感がある。

 この会の料理には独自の熱気があり、すなわち料理人たちの過剰なまでの、「美味い料理を作るんだ」「美味い料理を作って楽しんでもらうんだ」の心意気が、むんむんと伝わってくる。そして、それが客にとっても大変に心地よい。

 宮崎の料理界を担う新進気鋭の料理人たちが集い、各々の研鑽の場とする「山田木白」の会。今回が3回目なのだが、これからもさらなる進化をみることができそうだ。

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Comments

お疲れ様です。この企画の アップを楽しみにしてました。今回、参加できませんんでしたのですが このブログのおかげで、1品1品を 目で楽しむことができました。写真、美しくて、とても美味しそうです。

Posted by: ホワイトアスパラガス | March 30, 2011 at 02:39 AM

山田木白の料理、美味しかったです、
同テーブルのN倉さんも歓声をあげながら食べておりました。
そして以前まではマニアな人たちが細々とやっていた印象のある山田白木の会、今回は人数も倍くらいでして、大盛況でありました。
料理の方向に関しては、まだまだお互いに遠慮があるみたいで、1+1が2以上になっていないようなところもいくらかありはしましたが、会が続くことによって、そのへんは成熟していき、さらなる新しいもの、面白いものを経験できそうです。
次回はぜひご参加のほどを。

Posted by: 管理人 | March 30, 2011 at 10:36 PM

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