和食:ふじ木(@宮崎市)で春野菜料理
まだ寒い日は続いているものの、季節は確実に春に向かっており、食材も春のものが出始めている。
本日は、「ふじ木」で春野菜を主に使った、春の料理を愉しむ会が開かれることになりそれに参加してきた。
まずは、野菜の煮物から。
タラの芽に、人参、芋、それに筍。筍は国富町の採れてたのもの。
甘くてほくほくした食感がたいへんよろしい。
青々とした菜の花のお浸しに、昆布〆の平目を巻いて。それに雲丹を乗せている。氷のうえの日向夏に食材が全て乗り、色鮮やかな、春の訪れを告げる、そんな演出がおもしろい。
椀物は、蛤の金波椀。それに、春の野菜として、独活と菜の花に木の芽。
出汁は蛤の味の、くっきりとよく出たもの。ふじ木のたしかな調理の技術がよく分かる椀である。
造りは鯛の薄造り。
鯛の爽やかな食感と味が、また春らしい。
ここでちょっと趣向を変えて、冬が旬であるイイダコの柔らか煮が出て来る。
ぎっしりと飯粒が詰まったイイダコを食いながら、もう冬はおわりなんだなあとか思う。
次は山菜と野菜の温サラダ。ゼンマイ、ワラビ、タケノコ、コゴミ、ソラマメなどなど。山菜独自のクセの強さと、春野菜の味の強さが、うまい具合に一つの皿でまとまっている。
〆はふじ木名物、宮崎牛のしゃぶしゃぶ。
柔らかで、上品な脂ののった宮崎牛を、さっと湯にくぐらせれば、旨みもまた引き立ってくる。
昨年に引き続いての、ふじ木の春野菜料理。
これを経験すると、春の料理はまずはこれで始めたいと思ってしまいますな。
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