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February 06, 2011

ワイン会@ベルエポック

 W氏主催のワイン会に参加してきた。
 食事の一品ごとに最も合うと思わるワインをソムリエが用意し、ワインと料理の双方を愉しんでいく会である。

 私のような日本酒党からすると、ワインはあまりに味の幅が広く、「ワインという酒」の一言でくくれないくらいにそれぞれが異なる味のため、料理全体に制限がかかってしまう気がする。
 すなわちワインをフルボトルで頼んだ場合、そのワインの個性が強いと、コースのなかで合う料理合わない料理というものがどうしてもでてきてしまい、かえって個性の弱いワインを頼んだほうが、料理全体のまとまりがよくなってしまう、ということがありえる。

 しかしこのような多人数参加のワイン会形式だと、グラス一杯でボトルを空けることが可能なため、料理ごとによく合うワイン、あるいはワインごとによく合う料理、というものを供することができる。それにより、ワインも料理も最高レベルのものを、互いがより高めあうコンディションで味わうことができるわけで、フランス料理の奥深さを知ることができ、私にとってたいへんありがたい。

 まあ、ワイン会というものが、元々そういう趣旨のものなのであろうけど。

 本日の料理、ワインも料理もいずれも素晴らしいものであったが、とくにメイン料理のヤマシギは、みな絶賛の逸品。

【ヤマシギ】
Becasse_2

 ジビエの王様ヤマシギは名前だけは聞いていたけど、私は初めて食べる料理である。
 手前の頭部の長い嘴が特徴の山鳥で、肉全体がいかにも「野生」の味らしく、荒々しさを感じさせるような複雑さがあった。血の味、とはちょっと違うのだけど、食べていて独特の生々しさを感じるのである。
 隣の内臓をペーストにして塗ったカナッペも、これも複雑にして玄妙としかいいようのない珍味であった。
 このジビエ料理、諸手を挙げて「美味い!」とは私にはなかなか言い難いのであるが、それでも味の豊かさと広がりは尋常ではなく、これも豊潤濃厚であった赤ワインに見事に決まっていた。

 白から赤まで何種類ものワインを飲み、山本シェフの妙技も堪能し、よく飲み、よく食べ、よく楽しんだワイン会であった。

 ……………………………

 って、これだけ飲んでこれだけ食べたのに、さらに二次会で「麦や」にワインを飲みに行ってしまった我々って、…宮崎のワイン業界にすごく貢献しているなあ。


(追記)
 なお、ベルエポックのwebページでこの日のヤマシギを紹介しています。こんな鳥だったんだ。
 →リンク先はここ


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Comments

おはようございます。
一心鮨の木宮です。
「山田木白」の会でお会いできるのを楽しみにしております。

山本シェフと勉強に今度の月曜日に渾身のエンゾーの宮崎ジビエ料理を食べに行って来ます。
先週行った人から、鹿のコンソメスープは神の領域だったと自慢されました(怒)悔しいので行って来ます(笑)

Posted by: キミヤ | February 10, 2011 10:11 AM

「山田木白」の会、さらにパワーアップした料理を楽しみにしております。
(とかいって、プレッシャーをかけておきます)

エンゾーのジビエ料理、今度店に行ったときに感想をきかせてくださいね。
ジビエ料理、私もいろいろと食った経験はありますが、あれは狩猟民族には分かりやすい料理なんでしょうけど、農耕民族の日本人にも美味く食わせるには、かなりの技が必要になると思いますので、そのへんあたりのことも料理の専門家から聞いてみたいです。

Posted by: 管理人 | February 10, 2011 10:34 PM

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