雪の京都(3) 元日
御節料理を肴に酒を飲んでいい気分になったところで、さて出かけよう。
東西線西大路御池駅から降りて、それから金閣寺まで歩いていく。
金閣寺、定番の正面像。
昨日の新聞では雪降るなかの金閣寺の写真が載っていて、雪のなかにうっすらと金閣寺がうかぶ姿が写っていた。
しかし金閣寺のような派手な寺は、やはり白い雪をかぶって、青空のもとに金色に光っている姿のほうがよく似合っていると思う。
本日はその条件が珍しくそろい、狙っていたとおりの雪の金閣寺を見ることができた。
金閣寺の鳳凰は南を向いているので、こちらから見たほうが、鳳凰とともに金閣も飛翔するような躍動感が感じられる。
光を浴びた金閣寺はじつに生き生きとしている。
鏡湖池はこのように一面凍っていた。
名のごとく金閣を鏡のようにいつもは映していた池であるが、本日はみずから美しく、冬の装いをしている。
金閣の次は南側に下っていき、北野天満宮へと初詣。
受験の神様でもあるが、…あんまり祈るネタがない。
普通に健康と安寧を祈願しておく。
西陣の晴命神社は、陰陽師安部晴命公を祭った神社である。
社紋の五芒星がトレードマークでいたるところに描かれている。
ここは厄除けで有名な神社であるが、私は厄は過ぎてしまっているので、あんまり祈るネタもない。ここも普通に祈願をしておく。
晴命神社からは今出川通りに出て、東に向けて歩いていく。
途中に「白峰神社」という神社があったので寄ってみた。
なんでも蹴鞠の神を祭った神社だそうで、それでサッカーの神様ということにもなっている。
境内には確かに蹴鞠用の広場があった。
そうこうするうちに東の大文字山が見えて来た。金閣寺が西の大文字山のふもとにあり、銀閣寺が東の大文字山のふもとにあるので、西から東の大文字山へのウォーキングでもある。
二つの川が鴨川に合流するところに、下鴨神社があるので、そこにも寄ってみる。
下鴨神社は境内に干支を祭った社があり、参拝者は自分の干支の社に参拝することになる。スペースが狭いところにその干支の社をつめこんでいるので、すごい混雑である。
下鴨神社からは近づいてくる大文字山を見ながら、銀閣寺に到着。
銀閣は白と茶色で、金閣とまったく異なる枯淡の世界。水墨画の掛け軸にもなりそうな景色。
向月台も雪に覆われ、雪の小山となっている。
銀閣寺と、京都の街の雪景色。
静かで、眠りについているような、そんな穏やかな景色。
ここからは哲学の道を通って、平安神宮に寄って、それから宿に帰れば初詣のルートとして理想的であろうが、もう日が暮れかけているので、銀閣寺にて本日の散策は終了。タクシーで宿に戻った。
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雪の京都(1) 大晦日
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