正月の奈良ホテル
奈良ホテルは創業100年を超えるという、古都奈良にふさわしい歴史ある老舗ホテルである。外観もじつにクラシカルなスタイルであり、ホテルなのに門松がよく似合っている。
創業当時の木造の建物がそのまま本館として残っており、いまも宿泊可能である。昔の建物だけあって、空間は贅沢に使われており、一階の天井もとても高い。
当然部屋の天井も高いわけであり、容積のずいぶんと大きな部屋だなあと思う。部屋そのものの非常にクラシカルなつくりである。
【レストラン三笠から】
夕食はホテルのレストラン三笠にて。
奈良ホテルは興福寺の近くにあり、ライトアップされた五重塔を窓から望むことができて、これは趣のあるいい夜景である。
コース料理のメインを二品。
いわゆる、標準的で、安心して食べられる洋食というところ。たぶん観光客の多い地ではこういうのがいいのだろうな。
レストラン内には給仕する人も多く、ワインの注ぎ方、料理の持って来るテンポがよく、サービスは洗練されており、さすが老舗ホテルという印象を受ける。
雑煮はどういうものだろうかと頼んだら、澄まし汁仕立てで、麩や水菜、茸、根菜の入ったものであった。
事前の調べでは奈良の雑煮は「きなこ餅」が入ったものが出て来るとのことであったので、期待半分不安半分というところであったが、ちょっと拍子抜けした。
奈良をぶらぶらと観光したのち、近鉄線で大阪なんばに出て、551蓬莱本店にてぶた饅を食べる。
大阪で「おいしいもの」というと、まずはこれが頭に浮かぶんだよなあ。
正月らしい華やかな飾り付けをされていた店で、あったかいぶた饅を食いながら昼時から生ビールを飲んでいると、これはこれで平和で豊かな気分にひたれるのであった。
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