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November 28, 2010

サイクリング:槙峰~比叡山~鹿川渓谷

 紅葉も最後の季節となろうとしている。すべて散ってしまう前に、渓谷沿いの紅葉を見に自転車ででかけることにした。宮崎県北の紅葉の名所のうち、見立渓谷と藤河内渓谷は昨年行ったので、今回は鹿川渓谷を目標地とする。

【上川流鮎やな跡】
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 国道218号線沿い上川流(かわずる)に、延岡秋の名物鮎やな場がある。少し前までは川に鮎やなが組まれていたのだけど、秋も終りとなり、鮎やなは片づけられていた。

【槙峰】
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 槙峰にいたり、ここで北側に向きを変え県道214号線に入り綱之瀬川に沿って進んでいく。
 この道は比叡山の登山口の前を通り過ぎ、鹿川渓谷にまで至る道である。

【槙峰の町】
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 平らな道をしばらく進んだのち、この郵便局が見えるところから登り坂が始まる。比叡山登山口あたりがいったんの峠になり、それまで約300mを登っていく。

【比叡山遠景】
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 坂の途中でこの風景が広がる。
 左が比叡山、右が矢筈岳。
 比叡山という名前の山は京都だけでなく、九州のこの地にもある。歴史は負けるが、山自体の魅力はこちらのほうがずっと上であろう。

【比叡山登山口近く】
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 比叡山の登山口近くより、比叡山1峰を望む。
 比叡山は山全体が花崗岩でできた、巨大な岩の塔であり、ロッククライミングに最適の山であるため、全国からクライマーが集まって来る。
 ただ、今日は寒いためかクライマーは一組しか岩にとりついていなかった。
 写真をよ~く見れば、画面の中央に一人岩に取り付いているのが見える。

【矢筈岳】
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 綱之瀬川をはさんで、比叡山の対面には矢筈岳が聳えている。
 この山も花崗岩の巨大な山塊であり、迫力ある姿である。

【比叡山3峰】
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 比叡山の岩峰は三つ峰があり、いちばん北側が3峰である。
 垂直の岩の壁は、そのまま綱之瀬川まで切り落ちており、この壁から眺める綱之瀬川は高度感がすさまじい。

【下鹿川】
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 比叡山登山口からはいったん下鹿川まで下っていき、その底にこの中学校がある。ここをしばらく進んだのち、鹿川渓谷まで400mを登っていく。

【上鹿川小学校廃校記念碑】
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【上鹿川小学校校舎跡】
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 県道214号線はどこにもつながらない、行き止まりの道で、人の住むところでは上鹿川あたりが最後の地となる。
 かつては小学校もあるほどの栄えたときもあったのだろうが、人はやがて流出していき、住む人は少なくなっていき、小学校は5年前に廃校となってしまった。
 もはや誰にも使われなくなってしまった施設は、山間の地でただただ朽ち果てるための時を刻んでいるだけ。周囲がとてもうつくしい風景だけに、よけいに哀しみを感じさせる。

【鹿川キャンプ場入り口】
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 この赤い橋を越えたところが鹿川キャンプ場、および鹿川渓谷への入り口になる。ここから2km激坂が続くので、気合いを入れて行きましょう。

【鹿川キャンプ場】
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 10年くらい前に来たとき、このキャンプ場にいたる道は、未舗装の林道だった記憶があるのだけど、今はきちんと舗装された道であった。
 鹿川キャンプ場からは、鉾岳がきれいに見える。
 これも花崗岩の岩峰を天に突き刺した、形のいい山である。

【鹿川渓谷】
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 シーズン時には紅葉の名所となる鹿川渓谷も、すでに葉は落ちてしまったあとであった。
 当然ながら、観光客は誰もいなかった。

【湯の谷温泉看板】
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 鹿川キャンプ場からは元来た道を戻っていく。
 途中で釣鐘橋のところにあった地図を見て、「あれ、そういえば湯の谷温泉の看板みなかったな」と思った。
 下鹿川と上鹿川の間に、「湯の谷温泉」というマニアックな温泉があり、その入り口には猿の絵が描かれた湯之谷温泉の看板があったはずなのに、行きでは気付かなかったのである。それで帰りには注意して見つけることにした。

【湯の谷温泉への入り口】
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 私の記憶が確かなら、このカーブが湯之谷温泉の入り口のはずである。ガードレールの切れ目には河原への降り道もあったから、間違いはない。
 しかし肝心の看板がなく、かわりに「離合所7番」という看板があるのみである。

 う~む、これはついに湯の谷温泉つぶれたか?
 湯の谷温泉は場所に問題があった。渓谷の河原に源泉をホースで引いて、それを河原に設置した五右衛門風呂で沸かすというワイルドな温泉であったため、メンテナンスが大変であったのである。
 20年くらい前は五右衛門風呂は5つあり、脱衣場まであったのに、度重なる台風による河川の氾濫の影響で、10年くらい前からは脱衣場もなくなり、五右衛門風呂も二つしか残っていなかった。
 そして、なんとか残っていた五右衛門風呂も壊れてしまったのか。

 サイクルシューズで山道伝って河原に降りる気もしなかったので現場の確認はしなかったが、あとで調べるとやはり湯の谷温泉は、現在は使われなくなってしまったとのこと。

 温泉の湧くこと少なき祖母傾大崩山系では、本当の意味での天然温泉って、ここと白滝温泉の二つしかなく、湯の谷温泉は貴重な秘湯であった。
 なんとか再開してもらいたいものである。

【参考:かつての湯の谷温泉入口】
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 6年前に湯之谷温泉を訪れたときの写真。
 ガードレールにはこのような看板があり、入口は分かりやすかった。

【参考:かつての湯之谷温泉】
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 湯の谷温泉はこのように対岸で湧いている源泉をゴムホースでこちらに引いてきて、渓流そばの岩をくり抜いた五右衛門風呂にそのまま掛け流す形式。
 いわゆる鉱泉系の源泉なので温度はぬるめであり、五右衛門風呂の底で薪を炊いて沸かすと適温になる。
もっともこの温泉を使う人は、登山帰りの人が多く、そういう人には源泉のぬるめの湯のほうがかえって、気持ちよかったような。
 こういう個性的な温泉が、幻の温泉と化してしまうのはやっぱり惜しい。くりかえすけど、再開をのぞみます。

【槙峰大橋】
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 国道218号線バイパスには綱之瀬川をまたいで槙峰大橋がかけられている。
 車で走っていてこの橋から見える風景はなかなか良いので、自転車で登ってみて、じっくり眺めることにした。

【槙峰大橋からの眺め】
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 綱之瀬川がずっと続き、その先には比叡山の絶壁が見える。
 迫力ある風景である。

 この後はまた旧218号線に降りて元来た道を走ることにする。
 行きは向かい風がすごくて、普段30km以上で走るところが20kmも出せないほどであり、これは帰りは楽になるなと思っていたけど、夕方になれば風がまったくなくなり、ぜんぜん楽が出来なかったのは、一種の約束事みたいなものだな。それともマーフィの法則ってやつか。


本日の走行距離:104.2km


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