寿司屋のマグロ@紫光
紫光にて鮨を食う。
白身、〆モノ、貝、イカ、海老、アナゴ。どれも安定した、レベルの高い鮨である。
さて、季節は秋を過ぎ、マグロが美味くなるシーズンとなっている。
今年のマグロは暑さのせいか、例年よりあんまり味が濃くなってきてないなあとの印象を持っていたけど、紫光のマグロはやはり一味違う。
赤身、中トロ、大トロ、いずれも今年食ったなかで最上のものであった。
とくに大トロは肌理が細かくて、脂肪と身が混然一体となって、やわらかに口のなかでシャリとともに溶けていく、絶品ものである。
寿司業界の公然の企業秘密として、「トロは赤字商売である」というのがある。
じっさいトロのたぐいは卸値が高く、これ単品だとえらい値段になってしまうため、モトがとれる値段では客に出せたものではない。しかしマグロのトロは寿司屋の看板商品であるので、これを出さねば商売が成り立たず、それで赤字覚悟の値段で出て来るというわけ。
紫光の店主はとりわけマグロに対して思い入れが強く、築地に出向いて、業者に要望をきちんと伝えて、自身の納得いくものを仕入れている。当然値段もそれなりになるのであろうが、この店はべつだん値のはる店というわけでもなく、CPはいい方の店である。
ま、それはともかくとして、紫光に行けば、美味い鮨、それに美味いマグロが確実に食べられます。
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