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October 09, 2010

寿司:吉鮨@広島市本通り

Yosizusi


 吉鮨は以前は平和大通りの少々寂しいところにあり、隠れ家的な雰囲気があったが、今は繁華街のほうへ移転している。賑やかなところにあるので、私が「こういうところに店を構えると、ときどき酔っぱらった人たちが『さあ次は鮨食うぞ~』とか言って入ってきませんか?」と店主に聞くと、「当店は基本的には酔った方は断っています」とのこと。「…しかし、当店で酔ってもらうのはおおいに結構です。美味しい肴を美味しい酒をどんどん出しますからいくらでも楽しんでください」と続く。

 その通り、吉鮨は美味しい肴がいっぱい出て来る。
 その肴はネタケースにずらりと並んでいて、これがまたじつに美しく、そしてまた美味しそうなのである。今はネタケースを置かない寿司屋が増えてきているけど、やはり店に入ったとき、まずはネタを直接見られるネタケースがあるほうがより期待感をもって食事に臨め、食事が楽しくなると思う。

 肴は、サヨリ昆布〆、ミズイカのヅケ、子持ち昆布、ギンダラの自家製唐墨と出て来る。どれもじつに繊細な仕事がなされており、醤油、味醂、柑橘のバランスが上手であり、良い素材がますます美味さを増していく、そういうものである。次は今年出始めの済州島の鯖。脂の旨みはすでに旬のレベル。赤西貝の歯ごたえある食感もよろしい。沖縄モズクは爽やかな潮の風味がよい。そしてアナゴの白焼はそれだけでも絶品であるが、これにトリュフ塩を添えることにより、さらに美味さが重層的になる。茶碗蒸しは、これも卵の澄んだ美味さをうまく描出している逸品。
 どれもが、素材の素晴らしさと、工夫の素晴らしさが高いレベルで組み合わさったものぞろい。

 6年前に来たときはこの肴の行列に感嘆し、あるもの全部頼んで、酒をとんでもなく飲んだ記憶があるけど、今回は翌日早朝からの200kmのサイクリングを控えているので、ぐっと自制して、肴はこのへんにして寿司へと進む。

 握りは、鯛、鰆、平目、コハダ、鱚、煮蛤、ミズイカ、鮪ヅケ、雲丹軍艦、蒸アワビなど。
 どれも〆たり、唐墨を添えたり、隠し包丁を入れたりと、丁寧な仕事が加えられている。それらと砂糖を使わない赤酢のシャリは、とてもバランスが良く著和しており、完成度の高い鮨となっている。
 こういう鮨を食べると、鮨はやっぱり江戸前に限るとか思ってしまうなあ。
 あとはトロタク、干瓢巻きと出てきて〆となる。
 いや、じつに美味しかった。
 そして美味さに満足すると同時に、鮨というものは、精巧かつ精緻な細工品ななんだなあと改めて理解した。

 吉鮨は今の場所に移って4年目。まだまだ吉鮨は進化します、と店主の頼もしい宣言あり。
 広島、あんまり訪れる機会はないのだけど、進化しゆく吉鮨を経験するためだけにもまた訪れたくなってしまった。

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Comments

おおっ。ついにいかれましたかっ!天もここで広島時代の友人の開業祝いやろうかなーと思っていたのですがなかなか暇なくて。ところで来週20日夜八時半ふじきで広島松茸の会ひとり30000円でやろうと思っているのですがいかが?天のPCの方にご連絡を!

Posted by: 天ちゃん | October 15, 2010 02:08 PM

「吉鮨」で開業祝いですかあ~。
…なんというか、ゴージャスであります。いくらかかるんだろう?

松茸の会。今年は松茸が豊作という情報もあり、興味しんしんなのですが、ちょいと既に予定が入っていて、無理なのが残念です。

Posted by: 管理人 | October 16, 2010 10:33 PM

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