光洋の唐墨
秋になるといろいろと美味しいものが出現してくるわけだが、そのひとつが唐墨である。光洋は自家製唐墨を秋の看板料理としており、それを食ってみた。
唐墨は塩加減、熟成のさせかた、日の干しかたで、味わいが千変万化する食べ物であり、そしてそのいずれもそれぞれの個性があって、美味い。
本日の唐墨は、立派な大きさの卵を、あえて軽めの手の加え方で、ボラの卵の食感、味わいをよく残したもの。元の素材がしっかりしているから、正面勝負という感じの唐墨となっている。
鮨は、海の調子がよくなかったのか、今日は全体的にあんまり素材に力を感じられなかったけど、この鰤の鮨はよかったと思う。
鰤の腹身を使った鮨で、少し緩慢になりがちな鰤の食味食感を、塩できっちりと整えて、柔らかさと鋭さを両立させている。
また鮨に加えて、この鳥獣戯画をあしらった有田焼の皿もじつに魅力的。
私がほとんど最後の客であったため、またも駅までフィアット500で送ってもらう。
フィアット500、なにも現在の日本でこんなに非力でメンテの難しい車に乗らなくともと思うのだけど、純和風の光洋の建物を前にすると、じつによく似合っている。
この車はなんといってもスタイルが魅力だな。この手のものにかけて、イタリア人のセンスって、やはり素晴らしいものがある。
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