映画 バイオハザードIV アフターライフ
前作のバイオハザードIIIのノベライゼーションで最も迫力あるシーン。
ウイルスに全土を侵された地球で、安住の地を求めて旅している人々に、ウイルスに感染したカラスの大群が襲ってきた。みなが死を覚悟したとき、地面で燃えていた炎が、突如巨大な竜巻となって空全体へ燃え上がり、空を埋めていたゾンビカラスの大群を焼き尽くしてしまう。人々は驚くのであるが、その中にただ一人「こんなことが出来るのは世界に一人しかいない。今この場のどこかに彼女がいるにちがいない」と思い、周囲を見渡す。すると視界のなかに、主人公アリスの姿を認めた。
まあ、そういうぐあいにT-ウイルスに感染したアリスは、超常の力を持つ超人となっていた。人間を越えた力を持つアリスは、IIIの最後のほうでは、同様の力を持つクローンのアリスの群れと遭遇し、このチーム・アリスを率いて、アンブレラ本社に襲撃をかけることを宣言して終わっている。
IVではその超人アリス+チーム・アリスのアンブレラ社との戦闘の物語なのかと思いきや、それは最初のほうで、エピソード的な物語として終わってしまった。
クローンアリスは全滅し、オリジナルのアリスもT-ウイルスの中和剤を打たれて超人的能力を失ってしまい、元の人間に戻る。
つまりIIIの世界はいきなりリセットされるわけだ。
そしてリセット後から、IVのストーリーが始まる。
アリスは生き残っている人間を探して、世界中を旅している。数百日も誰とも会わない日が続き、自分が世界に残された最後の人間であることを、半ば覚悟するようになる。
しかしアラスカで一人の意外な生存者と会い、またロスアンゼルスの大刑務所の屋上で、ゾンビに囲まれながらも生き残っている人々を見つける。彼らと合流したアリスは、人類が生き残って集団生活を送っているらしいアルカディアへと脱出することを図る。
ゾンビやら、モンスターたちが襲ってくるなか、彼らは懸命に闘う。
人間に戻ったアリスは超常の力を失っているので、武器,体術を使った、人間としての攻撃しかできないのだが、…すごく強い。ほとんど無敵にさえ思える強さを発揮する。
よく考えれば一作目のときのT-ウイルスに感染する前のアリスも、ゾンビ犬を生身で叩きのめすほどの、人間界最強の生物みたいな存在であったから、こんなにも強くて当たり前か。
彼らは多大な犠牲を払いながら、なんとかアルカディアに到着。
そこで待っていたものは、なんと!…。というふうな話。
まあ、内容はあるようで、ないようなものであり、じつのところどうでもいい。この映画は、ゲームのCGキャラがそのまま実写化されたがごときの、ミラ・ジョボビッチ一世一代の当たり役アリスの活躍を楽しむ映画であり、そしてそれは十分に楽しめた。
なお、じつはアリスはゲームでは出てこない映画用のキャラである。そして、ゲームで実際に出てきたキャラで、まさにそれが実写化されたがごときの、すごい存在感を持ち、アリスと双壁の人気を持つキャラに、IIで登場したシエンナ・ギロリー演じるところのジル・バレンタインがある。ジルはIIIでもIVでも、再登場が望まれていたのだけど、今回も登場しなかった。
…と思っていたが、エンドクレジットにSienna Guilloryと出て、「あれ、どこで出てたのかな。いつ見過ごしたのだろう? ひょっとしてタンカーのカプセルの中にいた人のうちのどれか?」とか思い、あとでwebで確認したら、あの美人の戦闘コンダクターだったんだな。
しかし、あんなのジル・バレンタインじゃないよ、と思ったのは私だけではないはず。
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バイオハザードIV アフターライフ 公式サイト
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