« 映画:ソルト | Main | スパイは踊る教壇の上 »

August 13, 2010

スパイは踊る国会の中

 世界最古の職業の一つとされるスパイとは、卑劣な職業でもある。
 彼らは自分の正体を明かすことなく、周囲を欺きながら、敵の秘密を探り、敵の思考を撹乱させることを仕事としている。自らの職業を表に出せない職業は、詐欺師、泥棒、殺し屋等々、だいたいろくでもない職業と決まっており、スパイも当然そのたぐいである。しかしこういう職業につく人には、それなりに理解できる理由はある。

 スパイもいろいろな種類があり、一つは産業スパイ。企業から情報を盗み、敵方の企業に情報を渡す産業スパイは、成功すれば高額な報酬が得られることより、金銭目的として選ぶに足る職業ではある。
 スパイの代表的なものは、007なんかでも有名な政治スパイ。相手国の機密を探り、大物スパイになると首脳部の意見に影響を与え、国策をも変更させてしまう。
 この政治スパイは、多くは公務員であり報酬は少ない。しかも非合法的行為を行っているので(スパイ行為はどの国でも違法である)、常に逮捕,懲役の可能性があり、報われること少なき職業に思える。このハイリスクローリターンの仕事に従事する人のモチベーションは、だいたいは愛国心であり、法を犯し危険を冒しても、自国の役に立ちたいという奉仕心から、スパイを行っている。

 ただ、例えばロシア人がアメリカに行って、ロシアの役に立つスパイ行為を行うとかは理解はしやすい。しかしアメリカ人がロシアのためにアメリカでスパイ行為を行うということも稀ならずあり、この場合は愛国心の発露の具合が理解しにくい。彼らは人によってはロシアのためにスパイ行為を行ったと言うし、人によってはいやいやじつはアメリカのためにスパイ行為を行ったのですとか主張する。どちらにせよ、自国の機密を敵国に売る行為は、売国奴と罵られても仕方なく、こういう「自国を売るスパイ」は、あんまり感心しない職業であるスパイのなかでも、最も下劣な部類に思える。
 とりあえず、世の中にはそういうスパイが現存している。


 先日、わが国首相の菅直人が日韓併合に対しての談話を発表した。
 「大韓帝国併合を反省して謝罪する。ついでに日本で保管している韓国の文化財も返還する」とのことである。
 これには対韓外交における基幹、日韓基本条約を覆しかねないことが述べられており、戦後連綿と続いてきた外交政策を変更しかねない内容を含んでいる。一国への外交を変化させるには、広く国民の意見を聞き、選良である議員を集めての閣議討論を行うべきものであるが、首相はそういうことはせずに、一方的にその談話を作成し、世界に発表した。
 そういう過程で作成された「談話」は、菅直人の「私は日韓併合に関してこう思います」という感想文に過ぎず、そして感想文を書くのはたしかに個人の自由ではあるが、そういうものを首相という立場で公開すると、政治的な公約に近くなってしまう。
 首相は公儀の意見を聞かず一方的に謝罪したけれど、謝罪とは賠償が必須のセットなのは世界の常識である。謝るだけで事が済むなら、だれでも簡単に謝るわい。

 そして、その賠償については日韓基本条約で決定済みとなっている。
 日韓基本条約は韓国国民によく知られておらず、それで韓国には常に日本に賠償を要求する動きがある。そのことについては、日本も、そしてじつは韓国政府もうんざりとしている。それで真の日韓友好確立のために、日韓基本条約を再確認して、日本は韓国に賠償する必要はまったくありませんと日韓政府が公式に同意したのは、つい先ほどの政権交代前の麻生政権の時なのである。
 これに、相当に菅直人は腹を立てていたらしい。それで自分が首相になったとたん、ちゃぶ台をひっくり返すようにして、日本には賠償の用意がありますってな談話を発表した。

 首相の大事な仕事はなんであろうか?
 普通はなによりも国益を守ることである。国益を守るためには、国のリーダーは鬼にも悪魔にもなっていい、そういう存在であり、そういうリーダーこそ国民は支持をする。
 それなのに、菅首相は韓国側には天使になり、我が国には悪魔のようになり、まさに国を売るような行為を行っている。
 あり得ないことである。
 こういうあり得ないことを、なぜ菅首相は良心に恥じず堂々とやっているのか?

 答は一つしかない。
 菅直人はスパイなのである。
 彼がスパイだとすれば、すべての謎は氷解する。
 スパイならば、国を売るような行為こそが仕事なのであり、売国奴と罵られることはかえって名誉になるであろう。そして当然その売国行為を恥じることなく、堂々とやれるわけである。

 思えば、我が国を内から滅ぼすようなことにばかり熱を上げるスパイの先輩として、村山元首相とか、河野洋平氏のような人物がすでに居て、彼らは党のトップも務めた重要人物であった。菅首相も、その流れの一員なのであろう。
 どうやら、世界のどこか、韓国か中国かロシアか、あるいは日本かは知らないけど、対日攻撃を行う政治家のスパイを養成する機関があるらしい。その機関はかなり優秀であり、そのスパイを首相にまで育てることに2回成功している。今の官房長官もスパイっぽいが、彼が次の首相になれば、3回も成功というわけか。

 今の国会は、スパイが首相となって活躍している、なんとも珍妙なところである。
 国会中継をみるとき、我々国民は「スパイは踊る国会の中」とでもつぶやきながら、彼のあるいは彼らの売国劇、亡国劇を、あきれつつ眺めるしかないのか。
 …次期衆院選まではまだまだ長い。


【おまけ:映画「ソルト」より】
1


|

« 映画:ソルト | Main | スパイは踊る教壇の上 »

時事」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference スパイは踊る国会の中:

« 映画:ソルト | Main | スパイは踊る教壇の上 »