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July 10, 2010

明日は参院選

 先の衆院選で民主党が大勝し、政権交代を果たしてから10ヶ月ほどが経ったわけであるが、この期間は、「政治の怖さ」というものをほとほと思い知らせてくれた。

 私は安定した時代に生きてきたため、政治というものに対して今まで漠然とした信頼感を持っていた。政治とはそれなりに知識があり経験のある政治家たちと官僚たちが集団となって動かすものであり、なかにはトンデモ法律を考え出すグループがあったとしても、集団としてどこかでフィードバックがかかり、結局は国益に沿った方針に従い、国の政治は動いていく、そう思っていたのである。

 しかしながら民主党政権は、そのような、たぶん私以外にも数多くの人が持っていた「漠然とした政治への信頼感」を、見事に吹き飛ばしてくれた。

 衆院戦のときの主要マニュフェスト、子供手当,農家個別補償,高速道路無料化,後期高齢者医療制度廃止…などからして、実行しようものなら、財政破綻,農業衰退,物流停滞,医療福祉崩壊をもたらし、国を衰亡させるに決まっているものであった。これらはさすがに財務省の役人が必死に抵抗したみたいで、半分以下しか実行はできなかったが、それでも莫大な予算を使ってしまっている。今となって菅首相は頭をかかえて、消費税増税とか言い出す始末。

 そして与党は数を頼りに、マニュフェストにも書いていないような「郵政国営化」の法案を提出し、社会党からの居残りの議員の悲願であった「国労職員補償裁判」の和解を行い、産業界にすさまじい負担を与えるCO2排出25%削減を国連で宣言し、沖縄基地問題で迷走を続け日米関係を悪化させた。

 民主党の、亡国行為あるいは売国行為としかいいようのない愚行の多くは、あらかじめマニュフェストとして選挙前に公表されていた。世の中には、自国が滅びるのを楽しみとしている変人もいるだろうから、その亡国のマニュフェストに賛同して、民主党に投票する者がいておかしくはなく、民主党に投票したうちの一部はその確信犯であったろう。しかし先の選挙時の世論調査によれば、そういう変人は少数派であり、民主党に投票した多くの人は、「マニュフェストは実行してもらっては困るものが多いけど、でもとにかく政権交代を実施させ、自民党にお灸をすえたい」との考えであったらしい。こういう人たちは、「お灸族」と称されたわけだが、さすがに10ヶ月がたった今は、自民党に確かにお灸はすえられたけど、それよりもお灸をくらったのは国民自身であったことは分かったはず。
 とりあえず、この10ヶ月でやらかしてくれた民主党のバラマキ政策、それにともない国民は大借金を負わせられたのだが、いったいどうしてくれるつもりなのだろう。

 ただし、先の「お灸選挙」によって結果として最もお灸をすえられたのは、民主党のツートップ鳩山氏と小沢氏であることは衆目の一致するところであり、衆院選を総括すれば、民主党、自民党、そして国民の誰もが不幸になったという、散々な選挙であったことは間違いない。


 明日は参院選選挙。
 結局は政治のアマチュア集団であることを露呈した民主党政権が過半数を失うのは間違いなく、またも「ねじれ国会」が再現することになる。
 そして自民党がそれに乗じて、以前の民主党の真似をして、なんでも反対し、政治の運営を妨げるようなことをしては、この非常時、さらに我が国は混乱の極みにいたってしまう。国民として、それは困る。

 菅首相が打ち出した新たな政策って、ほとんど自民党のものとかぶってるのであり、じつは両党の政策にさしたる差はない。…そしたら、もう民主党と自民党の大連立でいいいじゃなかろうか。

 政権交代で政治がよくなるなんて、ただの白昼夢であることを国民は骨身にしみてわかったのだから、二大政党が連立しても国民は許してくれると思う。
 もちろん、それは民主党のマニュフェストの撤廃が必須の条件なわけであるが。

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