« 読書:極楽おいしい二泊三日 さとなお(著) | Main | 映画:オーケストラ »

June 26, 2010

福岡おいしい二泊三日

 「極楽おいしい二泊三日」に触発されたというわけでもないのだが、福岡に所用で出るので、二泊三日の日程を組み、いつもより食事に寄る店を増やすことにした。
 とはいえ、福岡はずいぶんと長く通っているところなので、気にいった店は限られており、結局はいつもと似たような店ばかりなのを訪れたのではある。

 (1日目夜)安春計@薬院
 
 初夏の食い物というと、私は安春計の名物「鮎の一夜干し炙り」をまず思いうかべる。
 鮎は本来は「濃い目の魚」であり、メインを張れる食材であるけど、ワタをとって爽やかな味と香りに仕立てあげたこの一夜干しは、鮨の前の肴として、抜群に合う逸品である。

【鮎の一夜干し炙り】
1

 肴は、造り3種(マコガレイ、シャコ、中トロ)、鯛の白子、モロキュウ、蒸しアワビなど。それから鮨となる。

【鮪】
2

 鮨はどれも美味いが、特に鮪が秀逸。
 築地から仕入れた本マグロ。右から赤身に、中トロ、大トロ。

【穴子】
3

 〆の穴子は背と腹で握られている。
 ふんわり、ふわふわととろける食感は見事なものである。

 安春計の鮨は、私にとっては鮨のスタンダードであって、鮨を食いたくなったときはまずは「安春計の鮨を食いたい」と思う。そしてじっさいに食べれば、満足満足。

(2日目昼) 蕎喰 いまとみ@中央区高砂

 「おいしい二泊三日」は「朝・昼・夜」と食べるのが基本であるけど、夜にガッツリ食うとやはり朝は腹は空いていなく、無理に食べると昼が辛くなりそうなので、今回はいずれも朝食は抜き。
 昼は高砂の「蕎喰 いまとみ」で蕎麦を。

【手挽き蕎麦】
4

 この店は酒肴も豊富であるが、昼なのでそれも頼むと飲み過ぎることになるので、ここはぐっと我慢して、蕎麦のみで酒を飲む。
 ごわごわ、ぼつぼつとした朴訥たる食感の蕎麦ではあり、のどごしはあまりよくないが、じっくり熟成された蕎麦の味の広がりとふくらみは大したもの。蕎麦とは、本来はこういうものなのだろうなあという思いがする。
 福岡の蕎麦では、ここが私の一番の好みだ。

【柳橋連合市場】
9

 「いまとみ」は、福岡の魚の台所「柳橋連合市場」に近いので寄ってみた。
 美味しそうな魚が、たくさんの種類と、たくさんの量並べられていて、見ていて楽しい。
 ほんとに良いものは早朝に買われてしまっているそうだが、それでもこの品揃えはたいしたものだ。

(二日目夜)サーラカリーナ@浄水通り

 夜はサーラカリーナーでディナー。ほんとにいつも同じ店ばかり行ってるなあ。
 パスタは三種類。
 夏ポルチニ茸と夏トリュフのパスタ。イワシと香草のパスタ。タコとトマトソースの生パスタ。
 いずれもとても美味。こういう美味いパスタを食べると、パスタとは鮨同様にバランスの料理というのがよく分かる。一番いい茹で加減で、一番いい温度で茹でられたパスタが、これも一番いい加減で調理されたソースと具材と合わせられると、調和に満ちた極上の一品となります。
 オーナーシェフの今井氏は、キッチンで陣頭指揮をとって料理をされているけれど、その今井シェフの料理はいつ食っても感服の一言。

【夏ポルチニ茸と夏トリュフのパスタ】
5

【ラム料理】
7

 メインの肉料理は、オーストラリア産の子羊。
 特殊なハーブを餌に与えられたラムは、分かる人にはそのハーブの香りも分かるそうだが、…よく分からんかった。しかし、このラムの繊細にして複雑な味は素人でもわかる見事なもの。そして、その味を最大限に生かす味付けもまた見事。

 ドルチェにアイスワインで〆。
 やはりサーラカリーナの料理は素晴らしい。

(3日目昼)某洋食店

 昼は「近松」にしようと思ったけど、満席にて予約がとれず残念。
 それでは「貴庄」かセントラーザの「やま中」にしようかとも思ったけど、たまには新規店開拓でもしようかと思いなおす。
 近頃開店した某洋食店がずいぶんと評判が良く気になっていたので、これを機会とそこのランチを予約した。

【前菜】
8

 前菜はこんな感じ。
 まあまあ、美味しかった。

 店のスタッフの応対も、シェフもマダムの応対もたいへん良く、店の空間の現代的な演出も粋であり、店全体の雰囲気は良かったと思う。人気店という理由もわかる。
 ただ魚・肉のメイン料理は、なんとなくぼんやりしたまとまりのないものに感じられ、肝心の料理に魅力をイマイチ感じられなかった。
 開店仕立てということで、まだ味が落ち着いていないのか。それともランチに力を入れていない店なのか。

 一食損したとまでは思わぬものの、新規店開拓にはどうしてもハズレがある。
 こういうアタリハズレを繰り返していき、そうして「二泊三日おいしい旅」の達人になれるということか。…なる気もないのではあるが。

|

« 読書:極楽おいしい二泊三日 さとなお(著) | Main | 映画:オーケストラ »

イタリア料理」カテゴリの記事

寿司」カテゴリの記事

蕎麦」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 福岡おいしい二泊三日:

« 読書:極楽おいしい二泊三日 さとなお(著) | Main | 映画:オーケストラ »