ベルルッティに撥水スプレー
2年ほど使っていた仕事用の靴をそろそろ買い替えることにした。今使っているのはジョンロブのスウェードのスリッポンであって、さすがにジョンロブ製だけあってつくりは頑丈であり、靴底も全体の構造もまだまだしっかりしている。しかしスウェード靴は、皮のメンテナンスが難しく、せっかくの鮮やかな柿色が2年も使っているうちにくすんでしまい、なんともみすぼらしい色になってしまったので、交換時期かと思ったのである。
福岡に出たついでに、岩田屋のジョンロブ店で新しいスリッポンを探す。スウェード靴はメンテの大変さが分かったので、普通の皮のスリッポンを探すがどうも気にいるものがない。スウェードのスリッポンは格好いいと思うのだが、それが皮のスリッポンになるとなんだか野暮ったくみえる。ジョンロブはカジュアルものは、なんとなく不得手に思えるなあ。
ジョンロブはあきらめ、ベルルッティに行ってみる。
ジョンロブと違って、ベルルッティのスリッポンは、粋であり美しいが、…仕事で使うには違和感がありすぎ。これ履いてると、「なんです、そのテカテカ光る変な靴は」とか言われそう。
そのうち、サンダルが地味ながらスタイリッシュなのに気がついた。サンダルは踵が浮くので歩きにくく仕事には使いにくかったのだけど、ストラップ付きで、踵を固定できるタイプのサンダルがあり、形がよく、また履き心地、歩き心地もよかったので、これを購入。
さて、これを仕事用に使うにはひとつ関門がある。
なにしろ足のうえにいろいろ妙なものが降ってくる仕事をしているので、防水加工はしないといけない。
ただし、ベルルッティの靴は特殊な塗装をしており、素人がいじるとせっかくのきれいな色が飛んでしまう危険がある。なにしろ「雨の日には履くな」とまで言われているくらいのデリケートな靴だから。
それを知らずして、私は一度ベルルッティの靴にクリーナーをかけて、汚れとともに塗装もはがしてしまい、呆然としたことがある。
撥水スプレーも化学用品であるからして、これが塗装に影響を及ぼして、ろくでもない結果になる可能性はある。
しかし撥水スプレーをかけて、防水処理をしないと、使いものにはならない。
運を天にまかせて、撥水スプレーをサンダルにまんべんなくふりかける。
どうなるか。
ドキドキ。
…いまのところは無事なようである。
ベルルッティの靴、撥水スプレーをかけても大丈夫かどうかについてネットで調べたが、そのようなことをする者はいないみたいで、なんの情報も得られず。
(店の人に尋ねても、「するな」と言われるに決まっているし)
とりあえず、ベルルッティの皮サンダルは撥水スプレーかけても大丈夫ではあるみたいだ。少なくとも私のやつは。
(追記)
無事かと思ったら、サンダルの足底部分が変色してしまった。やはりベルルッティの靴は、撥水スプレーとは相性が悪いようだ。まあ、履けば見えぬところなので、ダメージは少ないのだが。
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