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June 06, 2010

宮古島訪問の記(3) ロードレース160km

 夜が明けて早朝にホテルを出発して会場に向かう。
 本日のメンバーは100kmレースに参加のAさん、Tさん、それに160kmレースに参加のSさんに私。さすがに昨日のメンバーよりも自走の速度が上がっている。

 宮古島市長の開会宣言ののち、午前7時に160km部門のスタート。
 総勢146名のメンバーの中ほどを走るが、来間島を渡る来間大橋の登りで脚が重たいことに気付く。昨日はスコスコ登れた坂が、どうにも勾配を感じてしまう。これは昨日炎天下のなか100kmを走った疲労が脚に残っているんだな。
 毎日100kmを走る鉄人Sさんと異なり、私は休日限定のサイクリストである。二日続けてのロングライドには無理があったか。ま、当たり前だな。なにはともあれ、なるべく脚に負担をかけないように軽めのギアで漕ぎ続けて行く。

 来間大橋を折り返す頃は、先頭集団はすごい速度ではるか彼方を走っていた。
 私は第何集団かは知らないが、下位のほうを35km/hrくらいで走っている10数名の集団に入り、その速度にあわせて巡航した。この集団は池間島大橋を折り返すころまでは一塊となっていたが、橋を越えたころからばらけだし、私は3人のグループの一員となって走っていった。
 55kmくらい走ったところで、突然巨大な機械のうなり音が後方から響いてきた。そして「先頭集団通りま~す」とのかけ声があり、あわてて道の左端に寄ると、ゴォォォーと旋風を巻き起こしながら、30数台ほどの100km組の先頭集団が、あっという間に横を走り抜けていった。40km/hr以上の速度は余裕で出ている。彼らは55kmをあの速度で突進しているわけで、その走りっぷりを見て、私は「こいつら、人間じゃねえな」と思った。
 なおあとで知ったのだが、その集団のなかには、りんりん館メンバーのTさんも入っていた。ホテルからの自走のさい、Tさんの腓腹筋の盛り上がりを見て、「この人は、ただものではない」と思っていたが、やはりただものではなかった。

 東平安名崎までの道は、3名で抜いたり抜かれたりの巡航。
 それにしても8時を過ぎたくらいから、暑さが厳しくなってきた。本日の最高気温は30度だったそうで、いわゆる真夏日である。しかも道路の上は、直射日光は受けるし、アスファルトの照り返しはあるわで、体感温度は40度は越えていたはず。
 ASごとにスタッフより差し出される水ボトルをキャッチして、がぶがぶ飲んで、身体中にふりかけて、そしてまた飲んだりしながら走り、脱水症の予防に努める。今回のレースは、なによりも暑さとの格闘が大変だった。地元の新聞には、本日の宮古島ロードレースを「熱漕(ねっそう)」と称していたが、まさにその通りの暑さであった。

 東平安名崎を越えてからの海岸沿いのアップダウンコースに入ると、脚を使いきった人たちがずり下がってきたので、その人たちの後をつけたり、抜いたりして、そのうちスタート地点の会場前に戻った。
 大会スタッフから「完走おめでとうございま~す」とマイクで声をかけられるが、それを無視して私が走り抜けると、「あ、160キロの人ですね。がんばってくださ~い」と後ろからさらに声をかけられた。
 100km組はここでフィニッシュだが、私ら160km組はあと60km残っているのである。
 スタート地点には3時間25分で到着。100kmを平均でほぼ30km/hrの速度で走破したことになる。いつもの私の標準タイムとはかけ離れた値であるが、これが集団で走るロートレースの利点であるな。

 さて、足切り時間が午後1時半であり、あと3時間残っている。そうなると残り60kmを平均時速20km/hrで走れば完走できることになる。これからの60kmは単独で走ることになるだろうから巡航速度は落ちるに決まってるが、それでも、いくらなんでも平均20km/hrは楽勝の数字である(はずだ)。
 というわけで、残りの60kmはお気楽モードでペダルを漕いで行くことにする。

 海岸線を離れての60kmコースは、サトウキビ畑のなかを走っていく、なんとものどかなコース。ますます暑くなっていくなか、脱水症に気をつけながら走るうち、後ろから一台追いついてきた。
 この位置では、タイムや順位はもう気にするほどのものではなく、そして完走はほぼ約束されているので、追いついた一台もお気楽ムード。「どこから来ましたかあ」「こんなに暑いんじゃあ、100kmにしときゃよかったですね」とか雑談を交わしながらつるんで走っていく。
 海岸線に出たころ水筒の水が空になってしまったので、比嘉ASで水分補給のために初めて停車した。120kmをノンストップで走れたのだから、公道を交通規制するロードレースの有難さがよく分かった。
 水筒に水をつめ、冷水をがぶがぶ飲み、ついでにバナナやオレンジをむさぼり食ってるうち、もう一台は先に発車。この後は、私は前にも後にも人をみない単独走行をすることになった。

 もう走るのが3回目になる東平安名崎からアップダウンの激しい海岸線を行き、インギャービーチ前ASで最後の給水ボトルをキャッチして、それから大きな坂を越えてしまうと、あと5km、あと4kmという標識が現れ、ゴールが近づいてくるのを実感できる。
 そしてようやく会場前につき、フィニッシュゲートが見えてきた。
 ガッツポーズをする順位でもないので、周囲の拍手にあわせて、自分でも拍手しながら、今度はホンモノの「完走おめでとうございま~す」コールに迎えられフィニッシュゲートを通過。
 暑さとペダル漕ぎでヘロヘロではあったが、なんとか完走に成功。時間は5時間54分であった。平均時速は約27km/hr。後半でずいぶんとペースダウンしてしまったが、ま、それが本来の実力ではある。

 会場に着いてからは身体をクールダウンしながら、残りの10数台のゴールを私も拍手で迎えながら観戦。
 最終走者の後ろには、なんと警察車両がぴったりとガードしている。
 これって、けっこうプレッシャーだろうなあ。

 最後の走者のゴールを見とどけたあと、ホテルまで自走して帰った。
 160kmを走ったあとは、正直当分自転車はいいやと思ったが、自転車を走らさねばホテルには戻れない。そしてその帰りのコースが、レースコースと一緒なわけで、余計に疲れるものを感じてしまった。


 さて、宮古島ロードレース。
 コバルトブルーの海、美しい海岸線に岬、大橋や風車に灯台、と眺めのたいへん良いコースであった。また道路には亜熱帯性の植物がたくさん植えられており、南国情緒が豊かである。そして、ところどころ応援のために、三線(沖縄三味線)と太鼓で民謡を奏でている人たちがいて、その音楽を聞いていると、ああ沖縄の道を走ってるんだなあという風情が感じられてたいへんよかった。
 誰にも勧められる素晴らしいレースコースであったと思う。…この暑ささえ、なかったならという条件つきであるが。
 もちょっと涼しい時期にはできんのかねえ。まさか宮古島は一年中真夏というわけでもなかろうし。


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