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May 01, 2010

登山:傾山・杉ヶ越コース

 祖母傾山系で祖母山に並ぶ盟峰傾山に登ってみる。
 5月初旬はアケボノツツジの旬であり、この山系で最もアケボノツツジが多く生えているのが傾山に到る杉ヶ越の稜線とされているので、そのコースを使ってみることにした。
 杉ヶ越登山口の標高は900mで、かなり高い位置にある。傾山の標高が1602mなので、高低差は700mしかない。だから2時間もあれば余裕で登頂できそうに思えるが、じつはこのコースそんな生易しいものではない。

【登山口】
1

 杉ヶ越登山口は、杉ヶ越トンネルのすぐ横にある。
 「このコースは難路であり過去には死者も出ている。初心者の人は他のコースを使うように」というふうな警告が書いている。
 たしかに足を一歩踏み外せば、命を失うようなところが何か所もあるコースなので、十分に気をつけて登ることにしよう。

【アケボノツツジと傾山(1)】
2

【アケボノツツジと傾山(2):(1)よりも近付いたところで】
3

 稜線に入ると樹々の合間から遠く傾山を見ることができる。
 杉ヶ越の稜線はアケボノツツジの群生がいくつも見られ、そういうところではあたかもアケボノツツジの林のなかを進むような感じであった。

【ハシゴ場】
4

 杉ヶ越コースは国体の登山競技に使うために整備されたこともあり、高低差の激しい体力のいるコースである。稜線上には小ピークがいくつも連なり、登っては下り、登っては下りの繰り返しとなる。だから進んでも進んでもなかなか高度が稼げない。この厄介なピークについて、その数は数え方によって諸説あるが、だいたい13から20のあいだのどれか。
 難所々々には写真のごとく金属製のハシゴがかけられているので、さほど技術を要する所はないが、ともかく体力のいるコースである。
 そのきつさから、あんまり人の訪れること少なき静かなコースであるけれど、一年の今の時期ばかりはアケボノツツジを目当てに登山者が多く訪れる。

【岩峰】
5

 杉ヶ越コースは登り出して半分くらいのところから出現してくる大きな岩峰群を越えて行くところが核心部。登りの傾斜も急だし、岩の稜線も痩せている。
 しかし眺めは抜群である。緑の松と、ピンクのアケボノツツジが峻嶮たる岩に生えている姿は、あたかも南画の仙人の住む蓬莱山のような姿。登山者だけが経験することのできる絶景である。

【傾山への取付き】
6

 いくつもの岩峰を越えて鞍部につき、写真のハシゴがようやく傾山への取付き点となる。ここからは400mの急登を登りつめていくことになる。ハードな登りであるが、そこで稼いだ高度がそのまま傾山への高度になるのが有難い。

【縦走路】
7

 登りの傾斜がだんだんと緩くなって馬酔木の灌木が目立つようになるころ、ポンと九十九越えからの縦走路に合流する。
 ここから傾山山頂へは、あと少しだ。

【傾山山頂】
8

 九州の山でたぶんもっとも頂上の美しい山、傾山。
 頂上は名石といってよいような形のよい岩が秩序をもって並んでおり、松やツツジも良いバランスで生えていて、天然の日本庭園となっている。かえってかつての茶人達はこの姿を真似て、庭をつくったみたいにも思える。

【アケボノツツジ】
9

 アケボノツツジを目当てに登った傾山であるが、稜線上無数にあったアケボノツツジのうち、最も花が美しかった一本を紹介。
 濃いピンクの花を満開に咲かせたこの樹は、妖気を感じさせるくらいまでに、艶やかで美しい姿であった。

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