寿司:鮨匠のむら@5月
南九州で美味いものを食いたいと思ったとき、まずは一番にその名前を上げるべき名店「鮨匠のむら」。
この店は基本的にはお任せコースしかなく、例のごとくそれにて。
まずは旬の魚の造りが次々に出てくる。
この他には、近海サバ二種類、カンパチ、豆アジ、赤カマス、白カマス、ヅケマグロなどなど。
いずれも鮮度と寝かせ方のバランスが絶妙であり、旨み、甘み、爽やかさ、食感どれもが素晴らしい。魚って、それぞれが個性豊かで、そして美味いものだなあと改めて感心。
全国的に今年の春はどうにも海の調子が悪かったらしく、なかなか満足できる魚を私は食ってなかったが、鹿児島近海のものをそろえたこの店は例外であり、どれも抜群の美味さであった。
ウニは2種類を盛りあわせで。上がアカウニ、下がムラサキウニ。アカウニはまだ出始めのころで幼さと淡さが特徴的。これが月を経るごとにどんどん旨みが濃厚になっていく。ムラサキウニは今が旬か。アカウニの豊かな旨みとは違う、すっきりとした旨みが口のなかに広がる。
美味いウニというものは、良い素材を仕入れることに加え、上手に寝かせないと味が広がらないのだが、この店はどちらも見事。
本日の珍味はイサキの白子に卵子。イサキの刺身も美味かったが、これはさらに美味い。
爽やかにして、豊かという、バランスの良い味である。酒のツマミとしても秀逸なもの。
その他の肴として、茹でダコ、キビナゴ焼きなど。
これものむら名物。澄みきった味の玉子に、旬のウニとシイタケがいいアクセントをつけている。滑らかな食感もたいへんよろしい。
肴を十分に食ったのちに、鮨へと。
のむらの鮨はシャリがこぶりで、また味が控えめであり、ネタの旨さをより強調していて、酒の肴として非常にあう。
このごろ私はこのサイズの鮨が気にいるようになった。
のむらは酒の種類も豊富であり、全国の名酒ばかりが出てくる。
半年ぶりののむらということもあり、なんだかずいぶんと飲んだ気がする。八合は飲んだか。
酒と料理に十二分に満足したのち、千鳥足で天文館通りを歩き、ホテルへと戻った。
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Comments
何とも旨そうな魚達・・・いいですねえ。
こんな料理なら、何をさておき駆けつけられる気持ちが良く分かります。
しかし、つまみ・鮨・酒、凄い量を・・・健啖ですなあ。
Posted by: itijouji1969 | May 12, 2010 02:33 PM
個人的にはこの店が南九州でNo1.に美味しい店と思っています。9月のウニなどまさに悶絶するほどの美味しさですから。
のむらは結構な量の料理が出るので、昼飯抜き、運動たっぷり、で準備をして行くのが私のこの店の利用するときの標準仕様であります。
今回も150kmは走って、十分な運動をして行きたかったのですが、なにしろタイム・アップでした。
Posted by: 管理人 | May 12, 2010 08:15 PM