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February 24, 2010

オリンピック雑感(2) 国母選手の服装騒動に思う

 今回のオリンピックでは国母選手の服装が大きな話題になったわけだが、あれほどの話題になるとは、世の中にはスキー場にでかけたことのない人が多いんだなあと私は思った。

 ここで簡単にスキー場の歴史を述べる。
 バブル時代はわが世の春を誇ったスキー場であるが、10年くらい前にスキーヤーがどんどん減って、あらゆるスキー場では閑古鳥が鳴き、存亡の危機に立たされた。それを救ったのがボーダー達であった。
 あらゆるスポーツは若い人がやらないと競技人口は減る一方なのだが、スキーはあの防寒防風ウェアが格好悪いと若い人に不評であり、敬遠されていた。しかし、スノーボードは、元々ファッション感覚に富んだサーファー達が始めた競技ゆえ、独特の文化を持つウェァを創設し、あれが格好いいということになり、若者たちがきそってスノーボードをやることになった。それでスキー場は息を吹き返した。

 そのスノーボードのファッションが、あのずれずれゆるゆるサイズの衣装である。スキー場でのフリースタイルのボーダー達って、国母選手のような格好でスキー場に現れるし、またああいう格好でボードを滑っている。
 あの格好は、スキー場に行ったことのある人なら、珍しくも、変にも何にも思わない格好なのである。

 国母選手としては、スノーボードの文化の流れで公式スーツを着崩して着たわけであり、本人としても非難される言われはないと思ったろうし、また非難されて心外だったのは間違いない。

 今回の服装騒動でもし国母選手が非難されることがあるとしたら、それは記者会見の際に、自分の服装の正当性をきちんと説明できなかったことであるが、スノーボード選手にそんな説明をする義理も義務もないであろう。

 世の中には、杓子定規に自分の規範が正しいと信じ、一般的なドレスコードを破ったことを、鬼の首をとったようにして非難しまくるという人種がけっこういるということはよく分かったが、人を非難する際には、いったんは引いてその自分の信じていた規範が本当に正しいのかどうかを調べて、それから非難をしよう。
 この騒動を他山の石として、私もそれを習慣づけたい。

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