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February 02, 2010

土産:恵方巻き

 寒いので熱燗でも飲みながら「やぐら寿司」で鮨をつまんでいると、ツケ場のなかで何やら太巻きを何本も巻きだした。
 ああ、そういえば明日は節分だ、気の早い人が前日なのに恵方巻きを頼んでいるんだなと思いつく。
 しかし明日が節分とはいえ、今は10時半。あと1時間半もすれば節分なので、今頼むのはべつにおかしくもないとも思った。

 当方、九州人ゆえ恵方巻きには何の縁もなく、興味もないが、恵方巻きはいつしか全国的風習になっているので、季節の風物詩の土産としては、いいものであろう。
 私は酒が入ると土産を持ち帰りたくなる人間なので、店主らが懸命にこしらえている恵方巻きを、私の分も頼む。

 恵方巻きは一本丸ごと食うのが通の技というが、一般人には無理に決まっているので、一本を3つに切ってもらって二本を土産にする。

【恵方巻き@やぐら寿司】
Ehomaki

 なかなかに迫力のある恵方巻きである。
 職場に土産に持って帰り、礼を言われるが、「どちらを向いて食ったらいいのでしょう」と聞かれて、困った。
 恵方だよ、と答えればいいのだろうけど、恵方の方角って確か毎年向きが変わるんだよなあ。そんなもん、知るわけない。しかたなしに、ここは関西じゃないので、向きは気にしなくてよいよと、適当なことを言ってお茶をにごす。

 あとでネットで調べると、今年の恵方の向きは、西南西であることが判明。しかし判明したからといって、わざわざ電話で知らせるようなことではないので、そのままにしておいた。
 さて、彼らはどこを向いて、あるいはどこも向かずに食べたのであろうか。

 とりあえず、恵方巻きをお土産に持って帰る場合、恵方の向きも知っていたほうが親切であることを、今回の教訓としてこの記事を終えよう。

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