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February 21, 2010

鮨@近松

 日曜の昼は近松で寿司を。
 突き出しは、のれそれ。つるつるコリコリした食感が愉しい。ポン酢ともよくあっている。
 ツマミはそれだけで、その後はずらりと寿司が出てくる。
 アオリイカは薄く削いでそれを重ねてふわふわした食感に仕立てている。アオリイカの甘さが薄く切ったことにより更に甘みを増している。サヨリは肉厚の歯応えのよいもの。これに山椒がうまく効いている。ヒラメは昆布〆にしてそれに縁側を乗せて複雑な食感を演出。虎フグは昆布〆にしてそれに余市のアンキモを乗せて。旨みが濃厚な鮨種を二層重ねるという大胆にして華やかな鮨。コハダは浅めに〆てコハダの味をよく演出。フグの白子は焼き立てのものをふわふわに握ったシャリに乗せて、まさに全体がとろける鮨。春子は薄昆布を巻いて、上方風の鮨。海老は殻を剥き立てのもので海老の味がより濃くなっている。マグロは壱岐のヨコワを軽めにヅケて。ヨコワの爽やかな食感と香り、それにヅケることにより増した旨みが楽しめる。タイラギは炙ったもので香りと食感が素晴らしい。ウニは軍艦巻き。穴子はいつものごとくとろけるような食感が見事。これに追加で干瓢巻きと、煮ダコを頼んだ。

 繊細さと大胆さを兼ね備えた見事な鮨ばかりであり、なんだかメニューを思い起こして書くだけで、また近松に行きたくなった。
 近松さんの鮨は、近年じつに独自のものになっており、一工夫も、二工夫も凝らした鮨が出てくる。これらの鮨は、一つの鮨で、和料理の一膳に匹敵するような広がりと複雑さがあり、とても完成度の高いものだ。しかも訪れるたびに、新たな工夫が付け加えられており、わくわくするような期待感も得られる。

 九州に近松あり。ここに来れば必ず満足する鮨を経験できる。

 …ところで、近松さんの昼ってみなさんあんまり酒を飲みませんなあ。美味い鮨を肴に、私らだけガンガン飲んでると、なんとかなく肩身の狭い気分になってしまうのは、いちおうまだ私に真っ当な社会人の感覚があるということか。

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