登山:桑原山
本日は午後が暇だったので、以前からの課題であった桑原山登山をすることにする。
国道10号線で北の県境へ向かう。途中「道の駅北川はまゆ」で腹ごしらえをする。ここの名物は北川の特産品のシイタケを使ったシイタケカレー。
シイタケの唐揚げが6片入っている。
美味いというわけでもないが、不味いというわけでもない、中庸のカレー。登山前にはあんまりきついものを食べると、登山中に胃がもたれるので、これくらいの普通の味のものがよろしい。
県境の黒内から林道に入り、桑原山登山口への分岐点へ着。左手に見える細い林道を登りつめていったら登山道の入り口があるとのことである。
こういう怪しい道は車で行く気はしないので、ここからは自転車で行くことにして、自転車を車から降ろす。
林道は相当に荒れており路肩の崩れているところもある。四駆なら行けないことはないが、自転車のほうがストレスなく行けるので、自転車を使って正解であった。
2.5kmほど進んだところに目的の登山口があったのだが、なんとネット柵で閉ざされている。
立入り禁止との標識があるわけでもなく、ネットをくぐってこの登山口から登山道に入ればいいようにも思うが、地図から判断するに登山道は右手の植林地に入るはずなのに、その途中の部分がごっそりと崩壊している。おそらく土石流により登山道が山肌ごと流されてしまい、登山道が消滅したのであろう。
これには参ったが、地図を見れば林道をさらに登って行けば、登山道のある尾根に突き当たっているので、そこらで登山道を探せば見つかるであろうと気を取り直し、さらに自転車を進める。
林道を進んでいったところで稜線に出て見晴らしがよくなり、桑原山の登山道のだいたいの概要が分かる。
登山道は正面の造成林を抜けていって、桑原山の尾根に入っているはずなので、林道を右方向に行って、林道がなくなったところでもさらに林間を右に歩いて行けば登山道に合流するはず。そういうプランで登山道を探すことにする。
林道は稜線上に続いているのだが、やがて二方向に分かれる。予定通り右方向へ進めるが、道はどんどん悪路になっていき、自転車の走行さえ困難になる。
林道を進むと左手の崖が時々崩れていて路面は石ころだらけとなっておりこれ以上自転車で行くのはあきらめ、そこらで停車。しばらく歩いて行くうち林道の左手に案内標識らしきものが現れる。ここが桑原山登山口のようだが、…本当かいなと思ってしまう。
桑原山って一応登山本にも載っている、一般の登山者が訪れる山であり、登山道はそれなりに整備されているはずだ。しかしこの崖に刻まれた入り口はすごい。登り始めはほとんど崩壊しており、幅が30cmもない。荷物多い人とかバランスくずして落ちてしまいそうな、とんでもない道だ。
標識がなければ絶対に登山道入り口とはだれも思わない道ですな。
これは、この後面白い道が続くかも、などと余計な期待をする。
杉林を進んでいくと、やがて矢立峠に着く。ここが桑原山の取りつき点であり、ここから桑原山に向けての急登が始まる。最初のほうは崖に近い角度の急坂であり、ぐんぐんと高度を稼ぐことができる。周囲はいつしか自然林だけになっており、植生が豊かだ。
急坂は登るにつれだんだんと勾配が緩くなり、やがて1330mピークに到達。
ここから桑原山山頂までの稜線歩きが、この山の登山のハイライト。日向灘、延岡市街などの眺めを楽しんだのち、道は西側に面するようになり、樹々の間より大崩山の岩峰群を望むことができる。
大崩山を左手に見ながら、山道を登りつめれば山頂である。
桑原山山頂は標高1407m。ここからは日向灘、延岡市への眺めが素晴らしい。
少しばかり西に離れたところには祠が祭ってある。半ば崩れており、風雪に耐えた年月が感じさせられる。
西にはまだ登山道があり、地図からは木山内岳に続いているようだが、今回はそこに寄る時間がなく、元来たコースをたどって下山した。
桑原山、山の形からは気楽に登れる山と思っていたが、坂がきつくて結構ハードな山であった。大崩山系の山は、いずれも手強いことを改めて認識した。
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