光洋、鰤、フィアット500
宮崎市に用事があって出たついでに、光洋に寄って鮨を食うことにする。
金曜日の夜であり、さすがにカウンターは大賑わいであった。
肴は、海鼠、蒸し鮑、鮑の肝、コノワタ、切り身、牡蠣オイル漬けなど。それから鮨に。
本日の店主の自慢の肴は、10日寝かせて熟成させた鰤。普通に考えると、こういう青魚を寝かせると、独特のにおいが強くなり下品な味になりそうな気はするが、なんのなんの、熟成により鰤の旨さが純化され、これぞ鰤そのものというべき味になっている。これは美味い。
光洋ではまたシャリを変えており、米の食感を高めたものに。米の一粒一粒がくっきりと口の中で姿を表すもので、シャリがより個性を強めている。
こういうシャリには、熟成させることにより旨みを高めた鮨ダネがよくあっている。先の熟成鰤を握ったものは、口に入れるとシャリと鮨ダネがいい感じで調和しており、たしかに逸品。他の鮨もなかなか良かったが、この鰤は光洋の名物としてよいくらいのものであった。
土産はいつものチラシ寿司。
今回は作成中のものを撮影。
私が最後の客だったので、駅まで車で送ってくれることに。
今度の車はすごいですよとの言葉通りに、現れたのはフィアット500、しかもイエローカラー。
私の世代では「ルパンの乗っていた車」とすぐピンと来るのだが、この車のオーナーの三男氏はそういう世代でもあるまいし、今はこういうレトロな車が流行っているんかいなと思いもしたが、やはりカリオストロの城に影響されて購入したとのこと。
名作アニメは世代を越えて、受け継がれていくんだなあ。…30年くらい前のアニメなのではあるが。
カリオストロの城に影響されたのなら、ついでにスーパーチャージャーをつけてパワーアップしたらと私はアドバイスをする。いや、マジな話、さすがに20馬力じゃ今の日本の交通事情では走っていてつらいに決まっているし。ただ、パワーアップしたらシャーシが持たないか。
それにしても、昔はこういうヨーロッパの小型車は粋なスタイルのものが多かったなあ。20年ほど前に初めてヨーロッパに行ったとき、日本ではよほどの趣味人しか乗らなかったフィアット500や、ルノー5や、シトロエン2CVがうじゃうじゃ走っていることに感心したことがある。
今はどのメーカーも、機能とコストと安全重視で、どれも似たような車ばかりつくっている。世の流れとはいえ、すこしかなしきかな。
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Comments
これはまた珍しい車。
アバルトバージョンだったらよく走るでしょうね。
日本車も、トヨタが没落すると変わるかも・・・
Posted by: 輝ける黄昏を目指して | February 01, 2010 02:08 PM
フィアットアバルトとは、また懐かしい車の名が。
たしかにあれは速いでしょうけど、今現役で走っている車はほとんどないのでは。
ヨーロッパの小型車は、妙なパワーアップをしたヴァージョンがあるのが楽しかったです。ルノー5ターボとか、ミニクーパーとか。
ところで、トヨタほんとに没落しかかってますね。日本大丈夫かなあ。
Posted by: 管理人 | February 02, 2010 07:11 PM