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November 03, 2009

登山&サイクリング:行縢山南面ルート(崖下コース)

 本日は素晴らしい好天である。紅葉の時期でもあり、これは山に登らねばならない。
 午前中に仕事を終え、延岡のランドマークの山、行縢山へと向かう。

 行縢山はそんなに遠いところにある山でもないので、自転車で登山口まで行くことにする。
 山登りのための自転車ということで、ひさびさにジャイアント・グライドの登場。CambiagoやEPSのほうが走るのに楽に決まっているが、さすがにこれらのバイクを登山口に置きっぱなしにするのは社会通念上無茶な行為ゆえ、グライドの選択となる。

【延岡市内からの眺め】
River_side

 延岡市内を流れる大瀬川は、落ち鮎漁のまっさかりである。
 青空を背景に、特徴ある花崗岩の崖を立てている行縢山を望む。

【行縢山近景】
Middle_point

 適度に涼しい快適な気温のなか自転車を進めていくうち、だいぶ行縢山に近付いてきた。
 左の峰が雄岳で、右の少し低いほうが雌岳。この二つの峰の分かれ目に、名滝「行縢の滝」が流れ落ちている。

【登山口(行縢神社)】
Entrance

 100mほどの高さを登ったところで、登山口に着。
 行縢山と滝を御神体とする行縢神社が、その登山口になる。鳥居から先が登山道となっている。

【行縢山南面ルート入り口】
Course1

 半年ほど前に行縢山に登ったとき、頂上から岩壁を伝わってのびているルートをみつけ、途中まで下った。このルートが気になっていたので、今回はこの南面ルート(別名崖下コース)を使って登ることにする。
 鳥居からのルートと、駐車場からのルートが合流する部が南面ルートへの入り口となっている。丸で囲んだ「むかばき青少年自然の家」作成の標識がある。この標識は頂上まで、No.1からNo.20まで番号順に設置されている。これに加え、過剰なほどの赤テープや、他の登山グループが設置した白い標識があるので、それらを確認しながら登れば道には迷わない。

【崖下コース】
Course2

 先で示した入り口からは一回涸沢に入り、対岸に赤テープが目印の登山道があるので、それを登っていく。そしてすぐに行縢山の雄大な崖に突き当たる。南面コースはこの壁に沿って、高度をかせいでいくコースである。

【水場】
Course5

 崖に沿った道を進むうちに、水の流れる音が聞こえると、そこが水場だ。崖を伝わって、水が滴り落ちている。
ここからは登りがきつくなっていき、また足場も悪くなってくる。浮いた石に注意しながら、登っていく。

【尾根上方】
Under_sumitt

 岩がゴロゴロの道を登っていくうち、南に伸びている尾根に入る。そこからは雑木林の中であり、踏み跡がしっかりしていない道となるので、赤テープや標識を確認しながら進んでいく。やがて尾根も相当に登ると、ようやく雄岳に連なる岩が見えてくる。
 ここで今まで西側に向かっていた登山道は、東に向きを変える。頂上への近道に思える岩を直登したくなる気持ちを抑え、標識に沿って進むと眺望が開けてくる。

【行縢山の紅葉】
Red_leaf

 今日は紅葉も楽しみにしていたのだが、まだ時期は早く、この程度の紅葉のぐあいである。
 来週くらいはもっと色づいてくるであろう。
 しばし進むうち、頂上直下の岩場へと出る。

【頂上直下の岩場】
Course7

 この岩場はけっこう険しく、ロープが設置されている。落ちれば命が危ない箇所なので、注意深く登って行けば、ぽっかりと頂上に出る。

【行縢山雄岳頂上】
Course8

 そういうわけで、ようやく行縢山雄岳頂上に到着。1時間半かかってしまった。前に一般道で登ったときより時間がかかっているので、こちらのルートのほうが時間がかかるみたい。距離は短そうだけど。
 秋晴れのもと、東には延岡市、日向灘、南には脊梁山地の巨大な延々と山なみが連なっている。

【南面コース概略図】
Root_map

 南面コース地図を見るだけでは、概略があまり分からなかったが、登るとよく分かった。
 行縢山雄岳の南面は、巨大な崖に、尾根が南側からぶつかり、西側にせせり上がっていくような形しているのだが、登山道は、図の赤字で示すように、崖沿いのその尾根を登りつめていくコースなのである。

【雌岳への入り口】
Froot1

 雄岳に着いたのが午後3時だったので、あと行動できる時間は限られている。
 雄岳のついでに雌岳にも登りたかったが、ちょっと厳しいか。あと1時間行動できるところまで行動することにする。
 一般道に入り、鞍部をいったん下って、それから雌岳への分岐点に着いてから登り返すことにする。
 ここからの雌岳の道は南面ルートなみに荒れており、ルートファインディングが少々難しい。悪天候のときに登ってしまったら、たぶん迷ってしまうと思う。

【行縢の滝 展望所】
View_spot

 ある程度登ると稜線上に出る。基本的には木が茂っていて、あまり展望のきかない道であったが、ときどき眺めのよい岩場がある。そのなかでも一ヶ所、行縢の滝を眼下に望める場所は、絶好の展望所であった。

 雌岳のルートは、恐竜の背みたいなルートで、いくどもいくどもアップダウンを繰り返していく。あれが頂上だろうかと思ってピークに着くと、その奥にまたピークがあるという感じでいつまでたっても雌岳にたどりつく気配がない。
 そのうち午後四時になってしまったので、本日はここで進むのを中止して引き返す。べつだん、雌岳に登らねばならない理由はなにもない。

【行縢山駐車場】
Stop

 下山を急ぎ、登山口の駐車場に日の暮れる前に到着。
 登るときは4~5台の車が駐車していたが、さすがに午後5時に近い時間では、車が残っているはずもなかった。

【延岡市内夜景】
Full_moon

 国道218号線を自転車で走るうち日はどんどん傾いていく。延岡市内についたときには、太陽ははるか西の彼方に沈み、とっぷりと日は暮れた。
 そして東にはまんまるの満月が。
 澄んだ夜空に、皓々と月の輝く、今日は素敵な満月の夜なのであった。

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